短編小説「燃える島」14/黄健
2022年01月30日 10:18 短編小説まず、3番手宛の電文を読み終えると、すぐ次の電文に目を走らせた。
「8時47分…… 中隊長以下全員6名 手榴弾ト自動小銃ヲタズサエ岸辺ヘ向カウ 敵ハ舟艇ヨリ降リテ イッセイニ上陸ヲ開始 岩ノカゲ 爆弾ノ穴ニ身ヲヨセテイタワガ方ノ勇士ラハ手榴弾ヲ投ゲ 自動小銃ヲウチマクル 敵兵 ツギツギニ倒レル 赤クイロソマル海水 ワガ勇士ラハ 身モカエリミズ 波ウチギワマデ進出ス 敵兵ニ手榴弾ト小銃ノ雨ヲアビセル 敵ハ混乱ニオチイリ ソノ前身ハツイニハバマレタ…… 1番手」