〈成人式2022〉恩に報いるために/岡山
2022年01月13日 12:59 民族教育「2022年岡山県同胞青年成人祝賀会」が10日、岡山市内のホテルで行われ、総聯岡山県本部の呉信浩委員長をはじめとする同胞、12人の新成人とその家族ら約65人が参加した。
式は、参加者たちの拍手が響く中、新成人らの入場とともに始まった。新成人全員の名前が呼びあげられた後、呉信浩委員長があいさつの言葉を述べた。呉委員長は「未来への希望を胸に、同胞社会の発展のために活躍してくれることを期待している」と激励した。
つづいて各地から届いた祝電の紹介、新成人への記念品が伝達された。
新成人を代表し決意表明をした金将樹さん(朝鮮大学校・理工学部2年)は、成人という節目を迎え、これまで育ててくれた両親やウリハッキョ、同胞社会に対する感謝を述べた。そのうえで「恩に報いるためにも、これからも勉学を通じ、次世代の担い手としての人生観をしっかりと育んでいきたい」と語った。
新成人たちが感謝の意を込め、保護者らに花束を手渡した。
式典につづき、祝賀会が催された。
祝賀会では、新成人らの新たな門出を祝い送られたビデオメッセージの紹介や、かれらが初4,5年の頃担任を務めた許正英教員からの祝辞があったほか、朝青員らによる歌と踊り、マジックショーなどのパフォーマンスが披露され、会場は終始、笑い声と拍手に包まれた。
最後に、新成人らが一人ずつ登壇し、両親への感謝の思いを交えながら発言した。
崔洛雄さん(愛媛大学2年)は「ウリハッキョという自分にとっての『帰る場所』があることに、大きなありがたみを感じている。これからは、両親や先生など、愛を注いでくれた方々への恩返しができるよう頑張りたい」と抱負を口にした。
また、文希与さん(就実大学2年)は、卒業式以来の同級生たちとの再会を喜びながら「私たちのクラスはいつも賑やかで、よく先生たちの手を焼かせていた」と懐かしんだ。
そして「育ててくれた両親はもちろん、母校に通う後輩たちにとって手本になれるように、これからも同級生たちと切磋琢磨したい」と力強く話した。
文さんの母、李広美さん(50)は「兄妹のうち最後に成人を迎えた娘の晴れ舞台を目の当たりにして、とても感慨深い」と話しながら「人の心をわかってあげられる優しさと、自分のことをしっかり守れる強さを兼ね備えた大人になってほしい」とエールを送った。
(金紗栄)