信念抱きチームに貢献を／朝大サッカー部の文仁柱選手、ガイナーレ鳥取への加入内定

文仁柱さん（体育学部４年）のガイナーレ鳥取入団が内定した

朝大サッカー部に所属する文仁柱さん（体育学部４年）のガイナーレ鳥取（J３）入団が内定した。6日、同校講堂で入団記者会見が行われ、文さんのほか朝大体育学部の宋修日学部長兼スポーツクラブ統括部長、同部の申載南監督、ガイナーレ鳥取の吉野智行強化育成部長が出席した。

文さんは埼玉初中、東京朝高を経て朝大に進学。今シーズンは東京都大学リーグ１部を戦った朝大チームにおいて、攻守両面で存在感を発揮した。また2019年にはU23朝鮮代表として東京五輪アジア最終予選にも参加した。

会見で発言した申監督は文さんについて「左足のキックの精度が非常に高く、ゲームのコントロール能力も高い。狭い場所でもボールを奪われない優れた技術と判断力を持っている。そして何よりもチームのために誰よりも走って戦える魂を持った選手だ」と評価した。

一方、吉野部長は「プレーの印象や人間性も含め、プロで十分通用するという判断のもと今回の獲得に至った」と明かし「彼が来シーズン開幕のピッチそして1年を通してチームのために躍動してくれることを期待している」と語った。

文さんは会見で「朝鮮学校に通い続けてプロになることに強い意義を感じている」と強調。「今、朝大サッカー部にも各地の朝鮮学校サッカー部にもプロを目指している後輩たちがいるが、誇りをもって練習に励んでほしい」とエールを送りながら「朝鮮学校から、朝大から、プロになれる。その強い信念を忘れなければ結果は必ずついてくると思っている。常にそれを証明しながらチームに貢献していきたい」と抱負を語った。

（文＝李鳳仁、写真＝盧琴順）