AI技術が著しく向上/朝鮮でITのデジタル展覧会
2021年11月06日 08:00 経済朝鮮では毎年秋に、ITに関する全国的な展覧会が開催される。昨年は新型コロナウイルス対策で中止されたが、今年はウェブ上のデジタル展覧会という新しい形式で、10月1日から29日まで開催された。
今年の展覧会のテーマは「自力更生と情報化熱風」。朝鮮労働党第8回大会が示した国家経済発展5カ年計画遂行の初年度である今年に収めた情報化、情報産業およびIT成果と製品を広く普及して科学技術の発展を促すことを目的に開催された。
デジタル展覧会は、ウェブサイト「全国情報化成果展覧場」で開催された。サイト内に開設した「全国情報化成果展覧会―2021」ページに、3Dと2Dの展示場をそれぞれ設置し、全国260余の企業が出品した千数百の情報化成果、情報産業およびIT成果と製品を展示した。3D展示場では案内ロボットが仮想展示台を移動しながら展示品を紹介し、2D展示場では動画、図などで紹介した。
展示会では、あらゆるモノがインターネットとつながるIoT、ビッグデータの活用と分析、クラウドコンピューティングの分野で達成された成果、VR・AR技術が導入された新製品や生産工程のオートメーション化、国産化された情報通信設備などが人気を博した。
最も注目されたのはAIプログラムコンテストだった。情報産業省のトン・ヨンホ次官によると、デジタル化、知能化へ進む世界的すう勢に応じて発展する国のAIのレベルと発展水準を示したという。顔認識、音声認識、文字認識などの分野別に実施され、参加企業数が従来に比べてほぼ倍に増え、出品されたプログラムの性能がはるかに向上した。
会期中は、情報技術の成果と経験を共有し、広く一般化するための発表会、技術交流が活発に行われた。
とくに朝鮮式の電子手続システムは、経済的効率と実用化の価値が大きいと関心を集めた。
展覧会では、2021年の10大最優秀IT製品に、新聞閲覧用デジタルディスプレイ、総合病院情報システムなどが選ばれた。
(朝鮮新報)