短編小説「幸福」3/石潤基
2021年07月31日 08:00 文化・歴史われわれは時々、双方の家族5人で(常時、私に生まれたばかりの息子・潤があり、彼ら夫婦はまだ新婚早々であった)いまは暗闇の中に沈んでいるあの羊角島や、綾羅島へ遊びに出かけたものだった。私の耳に今も残っているが、そんな時、彼は持ち前のバスで民謡「ヤンサンド」を歌ってはみなを喜ばせたものであった。
われわれは時々、双方の家族5人で(常時、私に生まれたばかりの息子・潤があり、彼ら夫婦はまだ新婚早々であった)いまは暗闇の中に沈んでいるあの羊角島や、綾羅島へ遊びに出かけたものだった。私の耳に今も残っているが、そんな時、彼は持ち前のバスで民謡「ヤンサンド」を歌ってはみなを喜ばせたものであった。