短編小説「道づれ」13/キム・ビョンフン
2021年06月30日 10:46 文化・歴史実はこの問題は、党から治山治水事業を大々的におこなうようにとの指示があったときに、それとならんで、建設した貯水池では淡水養魚をやるようにと、同時に指示されたことでもあった。私の郡では去年、大小12の貯水池をつくったが、そのときに、養魚をやるようにと一度強調しただけで、その後どうなったのかとんとわからない。もっとも、私自身が実際の仕事を組んでやったことがないのに、天から貯水池に魚が降ってくるわけでもなかろうし……まったく、こんなことじゃいかん!……もっとあらゆることに気を配らねばならん! 私一人の無関心さのためにみんなの暮らし向きにどれほど大きな損失をおよぼしたことか?! 彼女の計算方式でいけば、数百トン、いや数千トンの魚を逃がしたことになる!……