〈九州無償化裁判〉政治的差別を追認/「フォーラム平和・人権・環境」が抗議声明
2021年06月01日 11:19 民族教育“許しがたい暴挙”
朝鮮学校を高校無償化制度の指定対象から外したのは違法だとして、九州中高の卒業生ら68人が国に対し損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は5月27日付の決定として、卒業生らの主張を退けた1審判決(19年3月14日、福岡地裁小倉支部)、2審判決(20年10月30日、福岡高裁)を支持し、上告を棄却した。これと関連し5月31日、「フォーラム平和・人権・環境」が抗議声明を発表した。以下、全文。
九州朝鮮学校無償化訴訟における最高裁不当決定に抗議する
2021年5月27日、朝鮮学校を高校授業料無償化の対象に指定しなかったのは違法として、九州朝鮮中高級学校の卒業生68人が国を訴えていた訴訟で、最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は学校側の上告を棄却した。昨2020年10月30日に、福岡地裁小倉支部に続いて、国の不指定は適法とした福岡高裁の2審判決が確定した。
差別と分断を許さず、日本国内で生活する外国人の権利確立を求め、多民族・多文化共生の社会の創造をめざしてきた平和フォーラムは、総身の怒りをもって抗議する。