「将来の財産になる経験」、学生たち見守ったアントニオ猪木氏
2012年11月16日 18:06 共和国【平壌発=鄭茂憲】アントニオ猪木氏は今回、日本体育大学と同じ日程(12~16日)で朝鮮を訪問した。朝鮮体育大学との交流を見守りながら、次代を担う若者たちが互いに偏見を持たずに共に汗を流すことの意義について触れ、「次の大きなステップにつながるチャンス。その意味を学生たちも理解してくれたと思う。みな一生懸命で、いずれもいい試合だった。学生たちも、平壌市民たちも喜んでくれて良かった」と話した。
「継続は力なり」の信条の下、猪木氏は1995年に平壌でのプロレス祭典を開催して以来、これまで23回の訪朝を重ね、両国の関係改善に努めてきた。隣国である朝鮮との関係改善のための行動について危惧する声や、朝鮮に対し偏見を抱いている人たちに対して、「政治ではなかなか解決できないものを、スポーツ交流、文化交流という形で扉を開ける。そういう環境を作っていければいい」と今後について語った。
そのうえで、両国の政府間交渉進展のためにも「日本政権の安定」が必要だと指摘した猪木氏は、日本の政界の中でも現在の状況を真摯に見直そうという機運が生まれつつあると述べた。
猪木氏は今回、日本政府が日体大の訪朝に関して反対しなかったことなどから、「空気が変わったと感じた」という。また、マスコミも肯定的に「理解を示してくれた」と話した。そして、「日朝の学生たちにとって今回の経験は、将来の大きな財産になるはずだ」と言葉に力を込めた。
(朝鮮新報)