映画「花を売る乙女」が中国・延辺で上映
2012年11月13日 14:20 共和国往年の名作に涙の海
朝鮮の名作映画を上映する「朝鮮映画ウィーク」が10月23~27日まで、中国・吉林省の延辺朝鮮族自治州で開催された。延辺で朝鮮の映画祭が開催されるのは今回が初めて。23日にはオープニング・セレモニーが行われた。
朝鮮と中国の吉林省当局が共同主催した今回の映画祭では、「花を売る乙女」(1972年)や「ある女子学生の日記」(2007年)など、5篇の朝鮮映画が無料で上映された。
中国では1970年代に朝鮮の映画が絶大な人気を博し、とくに「花を売る乙女」は、一躍ブームとなった。会場には、当時を懐かしんで足を運んだ高齢者の姿が多く見られたという。
中国の「吉林新聞」は10月26日、「『花を売る乙女』、再び観ても涙の海」と題する記事を掲載した。
同紙は、20世紀に「涙なしには観られない」とまで称された朝鮮映画「花を売る乙女」がこんにち、またもや反響を呼んだとしながら、映画上映後には毎度のように観客席が涙の海になったと報じた。
映画を観た延吉在住のある女性は、「幼い頃に観た懐かしの映画を、今回再び観ることができた。胸の痛むストーリーに心が引かれて、涙が止めどなく流れた」と話したという。
「花を売る乙女」は、1930年に金日成主席が創作した。1970年代には、金正日総書記の指導のもと、映画と歌劇作品として脚色された。
1970年代に中国で上映され大きな反響を呼び、それ以降、中国人民にとって忘れられない外国名作映画になった。
(朝鮮新報)