“事件の真相究明を” 、朝鮮人強制連行被害者・遺族協会代弁人/浮島丸事件75年に際し談話
2020年08月24日 13:12 共和国朝鮮人強制連行被害者・遺族協会の代弁人は日帝海軍の輸送船「浮島丸」爆沈事件の発生から75年に際して24日、談話を発表し、事件の真相究明を求めた。
1945年8月24日、青森県下北地方で働かされていた朝鮮人徴用工とその家族ら約3700人を乗せ、釜山へ向けて出発した海軍特務艦浮島丸(4730t)は、舞鶴湾下佐波賀沖で突然爆発、沈没した。549人の命が奪われたが、日本政府は75年が経った今日まで、被害者に対する謝罪や補償はおろか、事件の真相すら明らかにしていない。
談話は、浮島丸事件について「解放の喜びを胸に、夢にまで見た父母妻子、きょうだいと抱き合うその瞬間を思い描きながら帰郷の路と思って浮島丸に乗った多くの朝鮮人が死を遂げなければならなかった」としたうえで、「にもかかわらず日本当局は75年になるこんにちも事件を偶発的な事故として描写して自らの犯罪を隠蔽するためにさまざまな手段を使っている」と糾弾。「浮島丸事件の真相究明のための民間レベルの研究・調査の過程で明らかになったすべての資料と目撃者の証言は、この事件が当時、日本当局の庇護の下で綿密に企図され計画的に強行された朝鮮人虐殺犯罪であることを証明している」と指摘した。
談話は、「日本当局が朝鮮人集団虐殺を否認し、その真相を隠蔽すればするほど自らの醜悪さをさらけ出すだけであり、朝鮮人民の対日決算意志をいっそう倍加するばかりである」としながら、「日本当局は、血で塗られた過去を正当化することも、埋めることもできないことをはっきりと銘じ、浮島丸事件の真相を究明し、その犠牲者と遺族に徹底的に謝罪し、賠償すべきだ」と強調した。
(朝鮮新報)