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〈本の紹介〉あいちトリエンナーレ「展示中止」事件ー表現の不自由と日本ー/岡本有佳、アライ=ヒロユキ

2020年04月19日 13:09 文化・歴史

「検閲の完成」、させないために

岩波書店
03-5210-4000
本体1800円+税

昨年8月1日から10月14日にかけて、愛知県内4つの会場で開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019-情の時代」(以下、あいトリ)。その中の企画展「表現の不自由展・その後」では、公共施設や公共空間で検閲・規制された美術作品が、展示不許可になった理由とともに展示された。企画展の母体は、2015年に都内の民間ギャラリーで開催した「表現の不自由展」である。

同展は、実行委員会および出展作家らとの協議も合意もないまま、開幕3日で一方的に中止された。理由は、日本軍性奴隷制被害者として名乗り出て平和を訴え続けたハルモニたちを表現した「平和の少女像」の展示であった。

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