〈幼保無償化〉100万人署名運動、大分で3万4796筆/広範な日本団体・市民が賛同
2020年04月14日 08:01 民族教育朝鮮幼稚園に幼保無償化適用を求める「100万人署名運動」が各地で繰り広げられている中、大分では3月31日までに3万4796筆の署名が集まった。この数字は大分県人口の約3%にあたる。この間、総聯大分県本部は広範な人々の関心を喚起するために、総聯本部管下の各団体に呼びかけるだけでなく、日本市民団体への協力の要請を積極的に行った。
総聯大分県本部は、今回の署名運動を通じて朝鮮学校の存在、とりわけ隣県の福岡県にある朝鮮学校の現状を知ってもらい、差別問題に抗議する大分県民の声を高めるべく、平和運動センター、自治労、部落解放同盟、県教組、高教組、連合大分、社民党などの団体を訪問。各団体の責任者らに、朝鮮幼稚園が幼保無償化制度から除外された不当性について説明し、署名運動を広く展開していくことを求めた。その後も各団体と密に連絡を取りながら、署名運動の推進状況の把握、督促に努めた。
平和運動センターでは、大分市と別府市の加盟組織17団体に署名運動への参加を呼びかけた。同センターの姫野正二事務局長(62歳)によると、高校無償化問題をはじめ朝鮮学校に対する差別を是正するための取り組みは過去にも行ってきたが「幼保無償化問題にはこれまで以上に関心が集まった」という。