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〈6人制混合バレーボール世界大会・2日目〉185cm以下で2勝、220歳以上で大会初勝利

2020年03月06日 22:27 スポーツ

ロシアとの試合にのぞむ185cm以下チーム

6日、在日本朝鮮人バレーボール協会の同胞選抜チームが出場している6人制混合バレーボール世界大会(千葉・館山運動公園体育館)2日目の試合が行われた。同胞選抜チームは、身長185cm以下の選手を対象としたカテゴリーで2勝、コート上6人の合計年齢220歳以上のカテゴリーで大会初勝利を飾った。身長185cm以下チームは4戦3勝1敗、得失点差で4チーム中首位に立つ。7日には決勝戦進出をかけて、ハワイ、ロシアとの試合にのぞむ。

決勝進出へ全てをかける/185cm以下カテゴリー

身長185cm以下の同胞チームは、大会初日目に行われた香港、ハワイとの試合で1勝1敗の成績を残した。初日の試合では「サーブミスからの失点が多く、ボールをつなぐ粘り強い攻撃を見せることができなかった」。そう話すのは、年長者としてチームを引っ張る金磨那選手(大阪朝高出身、23)。10、20代で構成されたチームでは初日の課題をしっかり総括し、よりいっそうの連帯感を持って2日目にのぞんだ。

ロシアと対戦した第3戦、同胞選抜チームは第1 セットから優位に試合を進める。選手たちは相手の打点の高いスパイクをしっかりとブロックし、打ち込まれても体を張ったレシーブでボールに食らいつく。接戦の末に第1セットを25-23で奪うと、第2セットを25-20でものにし、2-0の勝利を収めた。

185cm以下カテゴリーでたたかった同胞選抜とロシアチーム

前日に勝利した香港との第4戦では、第1セットを25-18で奪ったが、第2セットを23-25で落とす。迎えた最終セット、地力を発揮した同胞選抜チームは25-15と点差をつけ、2-1で白星を重ねた。

大阪朝高出身の高星佑選手(20、早稲田大学)は今大会を通じて多くの刺激を得ていると話す。

「基礎的な技術は同胞選手たちが上かもしれないけど、海外の選手たちは体幹がしっかりしていて、自分の想像を超えたプレーを見せてくる」

香港との試合にのぞむ185cm以下チーム

それでも、試合を重ねる過程で「国際大会の雰囲気や海外選手たちのプレーに慣れてきた」とする高選手は、「明日は2試合で2勝してみせる。全力を出し切りたい」と意気込んだ。

一体感で大会初勝利/220歳以上カテゴリー

220歳以上チームは2敗を喫した初日目の夜、互いの考えを共有して団結を図った。

「それぞれの持ち味をもっと知れれば、どんどんチームがよくなるはず」「まずは1セット先取。粘り強くプレーすれば必ず勝てる」「もっと楽しんでプレーしよう」

ハワイとの試合にのぞむ220歳以上チーム

そうして臨んだ2日目、同胞選抜チームは初日に2勝を挙げた日本に0-2(23-25、18-25)で敗れたものの、つづくハワイ戦で意地を見せる。

繰り返されるラリーの攻防を制し、1人がミスしても他の選手がカバーする。一丸となったバレーで第1セットを25-22で奪取。そして第2セットを26-24で制した。渇望していた大会初勝利が決まった瞬間、選手らは一斉に笑顔を浮かべ、ガッツポーズ。チームにこれまでにない一体感が生まれた。

220歳以上カテゴリーでたたかった同胞選抜とハワイチーム

アタックやブロックから得点を重ねた宋容興選手(28、東京朝鮮排球団)は試合後、「嬉しさと安心が半々」とほっと一息をついた。

「昨日の反省点を克服できたことが勝利につながった。勢いそのままに、残る試合でも行けるとこまで行きたい」

(李永徳)

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