〈人・サラム・HUMAN〉記憶力のギネス記録保持者/リ・ソンミさん(19)
2020年03月06日 13:15 共和国速読教育で花開いた才能
速読術と記憶術を組み合わせ、脳機能を向上させる頭脳開発教育の一つである速読教育。近年、教育重視、人材重視を掲げる朝鮮の教育現場で積極的に取り入れられている。
金亨稷師範大学生命科学部3年のリ・ソンミさんは、第27回世界記憶力選手権大会(18年12月、中国)に出場し、15分で単語の羅列を記憶する種目で世界記録300個を超える302個を記憶。世界新記録を樹立し、昨年10月、ギネス世界記録に登録された。羅先市生まれ。
幼いころから勉学が得意だったリさんは、羅先第1中学校の速読クラブに所属。各道の第1中学校と外国語学院が参加する速読大会に初出場し、優勝した。大学入学後は、記憶クラブに。「大学の速読教育水準がとても高く、驚いた」。クラブのメンバーと切磋琢磨する中で、独自の記憶方法の創造に力を費やした。
第27回世界記憶力選手権大会で朝鮮チームは、7の金メダル、7の銀メダル、5の銅メダルを獲得し、4つの世界記録を更新。リさんは、大会の最高賞である「国際記憶大家賞」を受賞した。昨年、国内で行われた大会でも世界記録を更新するなど、その勢いは止まらない。
「観察力、集中力、想像力、精神力とすべての分野で脳機能を活性化させるのが、速読教育。大学卒業後は、速読研究の道に進みたい」と抱負を語った。
【平壌支局】