朝鮮で幼稚園・学校、休みを延長/新型コロナウイルス対策
2020年02月27日 11:34 共和国朝鮮メディアは連日、新型コロナウイルスと関連し、南朝鮮での感染状況を伝えるとともに、国内に向け、徹底した感染症対策を呼び掛けている。
民主朝鮮2月26日付は、「針の穴ほどの隙もないように」と題した記事の中で、「新型コロナウイルスがわが国に入るすべての通路を徹底的に遮断するのに、継続して優先的に力を入れている」とし、「平壌市では首都に入るすべての通路で検査検疫事業を徹底して行うと同時に、検診と医学的監視を強化している」と伝えた。
外国からの出張者や外国人に対する検疫事業も徹底して行われている。朝鮮中央テレビは2月24日、「全国で外国人約380人が隔離されたほか、外国からの出張者とその接触者、体調に異常がみられる人々に対する隔離および医学的な観察と、あらゆる単位での検診事業がより強化されている」と伝えた。
報道によると、中国と国境を接する平安北道では約3千人を「医学的な監視対象」と見なし、防疫を強化した。他の各地域(平安南道、黄海南道、咸鏡南道など)でも海外への出張者とその接触者、体調に異常がみられる人々を見つけ出し、隔離措置を取っているという。
また、労働新聞2月24日付は、外国から搬入される物資に対する消毒、検査・検疫に関する指針などが国境地帯に配布されたことを伝えた。
一方、朝鮮国内の幼稚園と学校では、新型コロナウイルスの拡散を防止するため、開校を延期する措置を講じた。朝鮮中央テレビは2月27日、「託児所から幼稚園、大学まで、伝染病予防のための宣伝事業、防疫事業が活発に行われている」としながら、「感染症が広がることを未然に防ぐため、学生たちの休みを延長した」と伝えた。
労働新聞2月26日付は、朝鮮国内に新型コロナウイルスの感染者がいないことを明かしている。
(朝鮮新報)