朝鮮の手料理、歌と躍りで親睦深め/中杉朝・日親善新春の集い
2020年02月06日 11:03 暮らし・活動「2020年中野・杉並朝・日親善新春の集い」が4日、東京・杉並区の東京朝鮮第9初級学校の多目的ホールで行われた。総聯中杉支部の李秀吉委員長をはじめとする活動家、同胞、酒井直人・中野区長、中野区議、杉並区議、東京都議、「阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会」メンバーなど約80人が参加し、草の根の親睦を深めた。
主催者を代表してあいさつした李秀吉委員長は、日頃、東京第9初級における民族教育の発展、在日同胞の民族権利向上に尽力する参加者らに謝意を表したうえで、朝鮮半島や日本の政治情勢に一喜一憂しない強固な地域共生社会の実現に努めていこうと呼びかけた。
続いて中野区長の酒井直人(無所属)、杉並区総務部総務課長の寺井茂樹(杉並区長代理)、東京都議の高倉良生(公明党)、「東京・ピョンヤン虹の架け橋」代表の江口済三郎の各氏が来賓としてあいさつした。
酒井区長の同会への参加は、昨年に続いて2回目。区長は、新型コロナウイルスの感染拡大と関連し、中野区ではこれに乗じた人権侵害が起こらないよう対策を講じたと言及。今年は東京五輪が開催されるが、これを機に平和と友好の祈りを中野区から発信し、その意識を地域で共有したいと述べた。
参加者らは、女性同盟が手作りしたクジョルパンやチャプチェなどの彩り豊かな朝鮮料理に舌鼓を打ち、東京朝鮮歌舞団による歌と朝鮮舞踊に合わせて躍り、交流を楽しんだ。
金子健太郎杉並区議(日本共産党)は、たくさんの手料理と楽しい会話を楽しむことができたとしながら、「明るく楽しい在日同胞の皆さんのご苦労や受けている差別から目を背けるわけにはいかないと改めて感じた。何の責任もない高校生が、街頭で高校無償化を訴えなければいけない日本の社会はおかしい。反差別運動をしているが、その当事者は社会を構成する自身を含めたすべての人だ」と感想を語った。
(金淑美)