第13回神戸朝高吹奏楽部演奏会
2012年03月05日 18:27 民族教育“涙なしに観れなかった”
第13回神戸朝鮮高級学校吹奏楽部演奏会が8日、東灘区民センターで行われた。同胞、学父母、学生、日本市民、また、東京、神奈川など遠くから訪れた人々も含め、約800人が会場を埋めた。
第1部は、「70人の大合奏」と題し、同校高級部生徒たちの他、尼崎朝鮮初中級学校、神戸朝鮮初中級学校、西播朝鮮初中級学校の吹奏楽部も舞台にあがり、合奏「塹壕の中の私たちの歌」「鼓動~世紀を超えて~」などが演奏された。
第2部では、高級部生徒らが出演した。学年別の演目が披露されたあと、重奏「君たちへ」、木管重奏「金正日花」、また、昨年11月に行われた在日朝鮮学生中央芸術コンクールで優秀作品を受賞した合奏「響釗舞」など、15演目、全29曲が披露され、会場から大きな拍手が沸いた。
大阪から来たある女性は、「涙なしに観ることができない公演だった。私たちの宝だ。この素晴らしい演奏会をいつまでもずっと続けて欲しい」と感想を述べた。
出演者の一人、高級部3年の安紀好さんの父親は、「今日の演奏会は、情勢が複雑で厳しい中、朝鮮人、朝鮮民族の聡明さ、力強さを100%発揮し、多くの同胞、日本市民たちに、私たちの明るい未来を抱かせてくれる意義深い演奏会だった」と話した。
同演奏会準備員会の責任者である高級部2年の南将司さんは「これからもこの伝統ある演奏会を私たちが守っていきたい」と決意を述べた。
(神戸朝高吹奏楽部)