関東大震災朝鮮人犠牲者“無視”に怒り／都知事の追悼文不送付に抗議

小池百合子東京都知事が今年も「9.1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」（9月1日、東京・横網町公園）に追悼文を送付しないと決定したことに対し、式典の実行委は22日、都庁を訪れ抗議声明を発表した。

記者会見を行う実行委のメンバーたち

宮川泰彦実行委員長は、関東大震災の後、人の手により命を奪われた多くの犠牲者たちを追悼し、2度と同じ過ちを繰り返さないことを誓う式典の意義を強調した上で「小池都知事の姿勢は、歴代の都知事とは異なり『9.1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典』の意味を理解していないか、敢えて無視していると言わざるを得ない」と知事の対応に怒りを示した。

その上で、知事の対応は「過去の朝鮮人を蔑視・排外する当時の日本社会の反省に真摯に取り組もうとしない姿勢と重なっている」とし、過去の過ちを真摯に反省し、式典への追悼文の送付を再開するよう求めた。

（孝）