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大阪朝鮮学生民族器楽部演奏会「希望のこだま」、心の琴線に触れる音色に感動

2012年02月24日 15:00 文化

大阪朝鮮学校の民族器楽部による演奏会「希望のこだま」が1月22日、大阪市のクレオ大阪南で行われた。同公演は、大阪朝鮮高級学校、東大阪朝鮮中級学校、北大阪朝鮮初中級学校の共催で行われた。

民族の音色を会場いっぱいに響かせた出演者たち

公演を、学父母、同胞、朝鮮学校を支持する会の代表たちなど、約200人が観覧した。

東日本大震災で甚大な被害を被った人々に元気を与え、希望を持って欲しいという思いが込められたこの演奏会には、東北朝鮮初中級学校の民族器楽部も出演した。

第1部では、各学校の重奏、合奏が披露され、ソへグム重奏「情熱大陸」、木管重奏「ハン鏡道農夫歌」などが披露された。ソへグム重奏には、金剛山歌劇団のソへグム奏者である梁聖姫さんが、木管重曹には、金剛山歌劇団の李由伊さんがそれぞれ出演した。

第2部では、朝高生による演奏で東大阪中級合唱部が「いつでもどこでも」を歌った。また、東北初中の演奏で「オンヘヤ」、最後には合奏「慶祝」が演奏された。

東日本大震災以降、厳しい環境の中でも今日まで一生懸命練習に励んできた東北初中の生徒たちの姿に、多くの観客が感動し、演奏が終わった後も会場には割れんばかりの拍手が鳴り響いていた。

「1%の底力で朝鮮学校の民族教育を支える会」の伊関要代表は、「心の琴線に触れる楽器の音色、歌声に涙が出るほど感動した」と述べた。

大阪朝高民族楽器部の主将である姜孝枝さんは、「演奏会に参加しながら感じたことは、私たちが演奏会を開くうえで多くの方々の支えがあったということだ。また、東北初中の民族器楽部と一緒に演奏する過程で、民族の音楽、チャンダンでつながっていることを実感することができた。さらに、厳しい状況の中で生活しながら、心から演奏を楽しむ姿に感銘を受けた。これからも私たちの演奏で多くの人たちに感動を与え、朝鮮の文化と芸術を守っていきたい」と話した。

同演奏会開催にあたり、学父母、同胞たちから集められた寄付金の一部は、東北初中の生徒たちに手渡された。

(大阪朝鮮学生民族器楽演奏会実行委員会)

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