子どもたちと平和への変わらぬ思いで/北海道初中高に「第43回平和友好米」
2018年12月13日 14:52 民族教育今年卒寿(90歳)を迎えた「北海道在日朝鮮人の人権を守る会」の山本玉樹事務局長ら一行が、11月12日、乗用車とトラックに400キロの「第43回平和友好米」を載せて学校を訪れた。暖かい愛情がいっぱいにつまった10キロ入りの新米「ゆめぴりか」40袋を男子生徒らが大切に、大事に車から運び出した。
43年前、北海道長沼町に自衛隊の地対空ミサイル基地を建設しようとしていた国に対し、住民側は「自衛隊を違憲」として1968年、札幌地裁に提訴。原告全面勝訴の判決(1973年)の後、長沼町の広大な土地で収穫されたお米を朝鮮学校の生徒たちがお腹いっぱいに食べられるようにと、75年から山本先生らによる「平和友好米」寄贈が始まった。