朝鮮の経済、科学、教育のいま/任正爀
2018年10月20日 11:46 共和国2018年祖国訪問記
9月6日から20日まで共和国創建70周年祝賀団の一員として平壌を訪問し、「勝利者の大祝典」というべき祝賀行事に参加することができた。得がたい体験をしたが、それらについては詳しく報じられているので、ここでは経済および科学、教育と関連して筆者が見て聞いたことをいくつか記してみたい。
7年ぶりの訪問であり平壌がどのように変わったのか期待に胸を膨らませたが、未来都市を思わせる高層建築が立ち並び人々も活気に溢れ、とくに女性たちの洗練されたファッションは制裁などどこ吹く風といった感じであった。滞在中に見学した靴や食糧品、化粧品などの工場はすべてコンピューターによって管理され質の高い製品を送り出している。「緑色革命」と称されているように、緑豊かな広い敷地のクリーンな工場と従業員のための厚生施設も充実し、その延長か平壌の建築物も緑色が多くこれもまた良しである。第一百貨店には国産商品に溢れ、少々値がはるも人々の購買意欲も高い。商店には実に多種多様なお酒が並び、開城の民族旅館で名物「参鶏湯」とともに供された「松嶽山焼酎」のボトルは三角状で、その洒落たデザインにはみなが感心した。