三池淵管弦楽団劇場が開館/生演奏仕様の音響設備も
2018年10月18日 12:30 共和国朝鮮労働党創建73周年に際して三池淵管弦楽団劇場が平壌市の牡丹峰区域に開館した。
同劇場は1960年代に建設され、人々に長く愛されてきた牡丹峰サーカス劇場をリニューアルしたもの。今年1月、金正恩委員長が劇場を世界レベルの管弦楽団専用劇場に改修するよう指示、劇場は現代的かつ華やかに生まれ変わった。
劇場は普通江のほとりに位置し、延べ面積は3万6610平方メートル。マイクやスピーカーなどの拡声装置を一切用いない1200余席の円形コンサートホール、録音室、創作室、訓練室、扮装室、事務室、生活室などが完備されている。
開館式に先立って劇場を現地指導した金正恩委員長は同劇場で楽団の演奏を聞き、コンサートホールの音響が本当に良い、楽器の生の響きが変色なしにそのまま生かされる、響きが良いので管弦楽の演奏がきれいに繊細に聞こえ、情緒的で安らかな感じがする、楽団の品格も一段高めると評価した。
10日に行われた開館式には、朝鮮労働党の朴光浩副委員長、朴春男文化相、朝鮮文学芸術総同盟中央委員会(文芸総)の安東春委員長、国務委員会の馬園春局長、党中央委員会のメンバー、文芸総中央委員会の執行委員、三池淵管弦楽団をはじめとする芸術部門の創作家、芸能人などが参加。開館の辞で朴光浩副委員長は、三池淵管弦楽団劇場はわが人民と芸術家たちが音楽芸術を創造し、崇高で文明的な文化情緒生活を享受できる文化芸術の殿堂であると指摘。三池淵管弦楽団の玄松月団長は討論で、音楽芸術の創作、公演活動を党が求めるレベルに引き上げるため、知恵と情熱を注いでいくと決意を表明した。
参加者らは劇場を見て回った後、三池淵管弦楽団による演奏を鑑賞した。
【三池淵管弦楽団】今年2月の平昌五輪の際に祝賀公演を行った。9月の北南首脳会談の際にも歓迎公演を行い、北南首脳と夫人らがともに鑑賞するなど、朝鮮を代表する楽団の一つとして活動している。
(朝鮮新報)