資料集・朝鮮人犠牲者追悼碑 ―歴史の真実を深く記憶に―
2018年06月28日 14:55 歴史歴史歪曲は許されない
日本各地に点在する朝鮮人犠牲者追悼碑を1冊に集約した資料集「朝鮮人犠牲者追悼碑」が発行された。「歴史の真実を深く記憶に」とサブタイトルが付けられた資料集には、35都道府県にある163の朝鮮人犠牲者追悼碑が収められている。A4変形、254ページにわたるずっしりとした重みのあるこの資料集は、朝鮮人強制連行真相調査団と同資料集制作委員会がまとめた。
真相調査団朝鮮人側中央本部事務局長を務める河秀光さん(71)は「日本政府は今尚、強制連行の事実を否定し続けているが、資料集に収められた160余の碑は、日本の植民地支配によって多数の朝鮮人が強制連行され、過酷な労働によって犠牲になった事実を物語っている。歴史歪曲を強行する勢力によって、これまで建立されてきた追悼碑や記念碑が、撤去、抹殺されるなどの攻撃を受けているが、そうした中で資料集を発行した意義は大きい」と語った。
資料集は、日本の侵略戦争の拡大により植民地朝鮮から労務や軍務のため強制連行され強制労働を強いられた朝鮮人犠牲者、日本軍性奴隷犠牲者、関東大震災時朝鮮人虐殺犠牲者などを追悼する碑を記録したものだ。
都道府県別にまとめられたページには、写真、所在地、設置日、設置者、寸法、碑文がデータ化されており、解説が添えられている。