羅先国際商品展、市民や外国人らで盛況
2012年08月24日 11:42 共和国経済貿易地帯への期待高まる
【羅先発=李泰鎬】第2回羅先国際商品展示会が20~23日、羅先展示館で行われた。昨年6月から始まった羅先経済貿易地帯に対する朝中共同開発プロジェクトの下、同地帯への国内外からの関心が高まる中で行われた今回の展示会は、昨年開かれた初回展示会にも増して連日盛況をなした。
ビジネスチャンスに注目
今回の展示会には朝鮮、中国、ロシア、チェコ、スウェーデン、米国などから110の企業と貿易会社が参加し、電気・電子製品、軽工業品、食料および医薬品、水産加工品、家庭用品など各種商品を展示した。展示会には羅先市民をはじめ、世界各国からビジネスマンや海外同胞を含む観光客、記者が訪れた。
朝中国境地帯である中国吉林省でネオン看板を生産している会社は、民芸品等を生産・販売する羅先展覧社と事業提携する契約を結んだ。この会社の関係者は、羅先経済貿易地帯における法と施策に満足感を示しながら、今後、同地帯開発で必要とされるビルや看板のネオンを生産したいと意欲を語った。
吉林省図們市で衣類を生産しているイギリス人企業家や、羅先で国際自転車競技大会を開催したいというスウェーデン人企業家、医薬品を展示したチェコの会社の関係者らも羅先での新たなビジネスチャンスに期待感を示した。朝鮮の関係機関との商談を行う外国人らも少なくなかった。
展示会では羅先大興貿易会社、ハナ電子合弁会社、羅先電子製品店など、朝鮮の会社や海外との合弁・合作企業も精力的な宣伝広報活動を行った。
羅先市民の高い購買欲
羅先市民の間では食料加工品、酒類、医薬品、衣類、化粧品、ヘアアクセサリー、靴などが好評で、実際に商品を買う市民が非常に多かった。出展した企業や会社の関係者らは、このような羅先市民たちの「購買意欲」に驚いていた。展示商品の中には市内にある市場の価格よりも高い商品が少なくなかったが、市民たちは「初めて見る商品や品質の良い商品が多かった」と話していた。
地帯での流通、決済貨幣を「朝鮮ウォンまたは定められた貨幣」と規定した羅先経済貿易地帯法第59条に基づいて、展示場でも中国などの外貨で決済が行われた。
ある市民は「経済が活性化することで人々の購買意欲が高まり、ニーズも多様化している。今後、消費者の需要と市場や商店の商品価格の間のバランスがうまくとれたらいい」と話した。
1993年に羅津先鋒自由経済貿易地帯が設けられた後、海外から初めてこの地帯に投資したというある在日同胞商工人は、展示会の規模が想像よりさらに大きく活気に満ちていたと驚きながら、地帯の発展を確信したと感想を述べた。