〈北九州初級教員日記 3〉まばゆいばかりの笑顔/趙銀河
2018年06月11日 15:58 民族教育教員1年目、入学式、授業参観、春遠足、そして歴史的な板門店宣言…。ワクワク、ドキドキな4月が去り、5月から運動会の練習が始まった。昨年、学校創立50周年を迎えた本校は、その盛り上がりを今後の活動につなげていこうと、運動会のテーマを「つなごう、僕たちの心」とした。学校のいたるところにポスターが貼られ、私は(まだ50周年を掲げるのか)と少し戸惑った。
しかし、この思いは運動会の練習を通して消えていった。私がまず驚いたのは、子どもたちから出てくる「昨年の運動会」の代名詞が「50周年のときの運動会」ということだった。そればかりでない。数を数えるときや声を出すとき、50という数字が出ると子どもたちはお互いニヤッと笑い「50周年だ!!」と言う。