公式アカウント

〈特大型テロ事件〉 日本の各人士の談話続く

2012年08月03日 17:10 朝鮮半島

7月16日、祖国平和統一委員会(祖平統)スポークスマンの声明を通じ明らかになった特大刑テロ事件に関連し、日本の各人士が談話文を発表した。各談話文は次の通り。

北海道日朝連帯道民会議 会長代行 鳴海洽一郎

朝鮮民主主義人民共和国の最高尊厳である金日成主席と金正日総書記の銅像や大記念碑を破壊するという「特大の破壊・謀略策動を企んで」共和国に侵入し、逮捕された犯人が7月19日、記者会見を行い、これまでの経過と犯行計画の一部始終を告発した。映像の一部は日本のメディアでも伝えられた。

今回、共和国の最高尊厳である銅像破壊の目論見は、犯人逮捕によって未遂に終わったが、これに対して共和国はこれまでになく厳しいトーンの声明を発し、朝鮮半島の象徴的問題である非核化について見直さざるをえないという意思を明確に表明した。

これまでも米国の対朝鮮敵視政策に基づく様々な事件があったが、今回の最大の問題は、共和国の建国に由来する最高尊厳の銅像を破壊する計画が、米国の意思と資金によって進められたことが、実行犯本人から記者会見の場で明らかにされたことである。今回の重大な事件に対して共和国は最大級の非難と警告を発するのは当然である。破壊計画を策し、推進した当事者と政府はことの重大性をわきまえなければならない。

7月25日、共和国外務省は20日の声明に続き談話を発表し、朝鮮戦争停戦から59年が過ぎた現在も、法的に戦争は終結していない現在、米国に対して朝鮮半島の恒久平和実現のための選択を迫った。そこには、次のような言葉が述べられている。「不安定な朝米関係が59年も持続しているのは、世界戦争史にも類例のないごく不正常な事態である。」「われわれには、米国と平和協定を締結して問題を解決する方法もあり、朝鮮半島で戦争の禍根を丸ごとなくして恒久的な平和を実現する方法もある。選択は、米国がすべきであろう。」この談話は、朝鮮戦争停戦協定が米国によって事実上破棄され、以降59年間、米国の戦略によって緊張関係がつくられ、平和を志向する対話そのものも、米軍が南朝鮮に居座り続ける理由にすり替えられるという、果てしない螺旋階段のような状況の中で発生した今回の「特大の破壊・謀略策動」に直面して発せられた最終メッセージだと見なければならない。このことは必然的に、健全な経済の再建か亡国の軍事依存かという、米国がアジア重視政策で抱えるジレンマに対して決断を迫るものでもある。ここで注目すべきは、共和国は「先軍政治、核武力」を戦争の抑止力としてあげているものの、戦争の選択を迫っているのではなく、平和のための道筋の選択を迫っているということである。

そして日本は何を選択するのか、あるいは自主的な選択ができるのか否か。日本のわれわれにとって、それが最大の問題である。

埼玉大学名誉教授 鎌倉孝夫

越南逃亡者をカネで買収し、しかも共和国に潜入させ、共和国人民が尊厳としている銅像を破壊し、それをあたかも共和国内の批判分子による行動であるかのように見せかけ、共和国内の権力闘争から内乱さえ起こる状態であるかのように宣伝しようという、特大の謀略事件が露呈した。

しかもその背後で謀略を操っているのはアメリカ政府自身であることが明白にされた。

アメリカ政府がこれまでも毎年、莫大な資金を使って越南逃亡者をあおり、共和国の体制崩壊を意図する謀略集団の策動を助長してきたことは、すでに明確にされている。

しかし、今回の謀略・侵略行動は極めて卑劣であり、アメリカによる「国家的テロ行為」、「武力侵攻にも劣らない戦争行為」あるといっても過言ではない。

第一に共和国の尊厳に対する冒涜である。銅像破壊策動は共和国の国家体制への破壊を意味する。

第二に共和国からの逃亡者を買収し、潜入させ、あたかも共和国内に新指導体制に対する批判の動き、内乱の動きがあるかのように見せかけるという卑劣きわまる策動である。その上、世界的に規制されているテロ兵器としての破壊装置を使用するという明らかなテロ行為である。

第三に金正日総書記の後継として、発足したばかりの金正恩指導体制の足元に、あたかも批判・反乱分子が台頭していることを大々的に宣伝し、共和国内の動揺を意図的に誘発させようとした。アメリカ政府自体としては、リビアのカダフィー政権を崩壊させたように、内乱の沈静化を口実に反乱分子を支援して、体制解体を意図したものと見てよい。それは5029作戦計画の実行を策動したものといえよう。

私たちがこの特大の謀略・侵略策動を通して考えなければならないことは、アメリカを中心とする現代帝国主義の侵略的・暴力的本性である。

アメリカ帝国主義は2000年10月の朝米共同コミュニケ、2005年9月の6ヶ国協議における9.19共同声明によって共和国に対し、敵視政策をとらないこと、相互の自主性を尊重すること、さらに停戦協定を平和協定に転換させ、対話と協調による問題解決を図る約束をしてきた。

しかし、帝国主義の「約束」は相手に対する真の信頼に基づくものではなく、相手の毅然とした対抗に対し、力でことを決められないとの判断によるものであり、むしろ話し合いによって相手を信頼したかのような外観で、相手を信用させ、少しでも対抗力を弱めさせようという狙いを秘めたものである。

帝国主義の侵略的・暴力的本性は相手を欺瞞する隠蔽があっても何の変わりもないことを私たちは考えなければならない。

共和国の毅然たる自衛の軍事力、そして領袖-党-人民の一心団結の力こそ、帝国主義の軍事暴力からの侵略阻止、平和確立をもたらしている。

それと同時に今回のような卑劣な謀略によって軍事介入の口実を作ろうとするのは、帝国主義の侵略行動とともに、その国内統治、国民統制が瀬戸際の危機に陥っていることを示すものであるということを、捉えなければならない。

なりふりかまわず、しかも直ちに真相が露呈してしまうような謀略と情報操作を駆使しても、軍事侵攻の口実が失われてしまっている。しかも、いかにマスコミを使って国民大衆に欺瞞的情報を流し続けても、一握りの独占体の支配の上に立つ帝国主義国家は、それぞれの国民を徹底的に収奪する以外に、支配体制を継続しえなくなっている。

だからこそ虚偽の謀略と情報宣伝、そして最後には自国の国民への暴力的統制を強化することでしか、体制を維持しえなくなっているのである。

反帝国主義・自主確立の闘いこそ、平和確立の道であることを確信する。

チュチェ思想国際研究所事務局長 尾上健一

金日成主席と金正日総書記の銅像と大記念碑にたいする破壊策動は、アメリカ帝国主義とそれと結託した南朝鮮反動支配層の最期の悪あがきである

朝鮮人民のみならず、世界の進歩的人民の尊敬を一心に集める 金日成主席と金正日総書記の銅像と大記念碑を破壊しようとする、策動があったという知らせに驚くとともに、腐敗しきった現代帝国主義者と、その追随者にたいする許しがたい激しい怒りを抑えることができない。

朝鮮民主主義人民共和国は、世界でもっとも注目されている国である。

それは、朝鮮という一つの国家がまるで一つの大家庭のように、指導者と人民が深い絆で結ばれ、社会主義建設をまっすぐにおし進めているからである。

昨年12月17日に金正日総書記が急逝された知らせは、世界の進歩的人士に大きな衝撃と悲しみを与えた。

しかし、金日成主席と金正日総書記の思想と指導そのままに継承する金正恩第一書記によって朝鮮はなにひとつ変わることなく、社会主義強盛国家建設の道をまっすぐに進んでいる。

また、4月15日、金日成主席誕生100周年を祝賀するために世界から平壌に集った人々は、金日成主席と金正日総書記の遺訓に忠実に、民衆のためにひたすら献身する金正恩第一書記を見出して、心からの安堵と喜びを覚えた。

世界の人々は、その後、金正恩第一書記による多くの談話と著作を通じて、また、自ら演説したり、人民と膝を交えて語り合う姿から、金正恩第一書記こそが現時代の指導者であるとの思いを募らせていった。

社会主義強盛国家をめざして指導者と民衆が一心団結してたたかう国、互いに熱い心で一つに結ばれた国が、地球上に他にあるだろうか。

指導者と民衆が固く団結した国をもっとも恐れる帝国主義者、その

追随者が、最近になって金日成主席と金正日総書記の銅像と大記念碑にたいする破壊策動をおこなったという事実は、世界の人々の心を凍りつかせ、憤激を呼び起こすもっとも忌まわしいできごとである。

金日成主席と金正日総書記の銅像は、朝鮮国内のみならず、世界の人々が訪れ、謹んで花かごを捧げ挨拶をする貴い聖地である。

金日成主席と金正日総書記の銅像は、たんなる建築物ではなく、人類共同の宝であり、心の拠り所であり、人間賛歌の象徴である。

そのようなこの世でもっとも貴重な銅像を破壊しようとすることほど、この世に愚かで恥知らずな行為はなく、それが実行に移されたならば、実行者には最も厳しい歴史の審判が下ったことであろう。

破壊活動を未然に防いだことにより、その背後にはアメリカ帝国主義者の無分別な策動があったことが暴露された。

現在でも下り坂を歩んでいるアメリカ帝国主義者は、さらにいっそう速い速度で滅亡に向かって転げ落ちていくことは疑いない。

金正恩第一書記を心から慕い、金正恩第一書記に忠実に生きたたかおうとする2000万朝鮮人民の気高い志と天をも突く決意を打ち砕くものはこの世にはないであろう。

世界の進歩的人士は、これからもいっそうチュチェ思想と金日成主席と金正日総書記の人類史に積みあげた業績と金正恩第一書記の指導を学んで力とし、帝国主義の策動を抹殺し、世界の自主化を早めるために、力をつくしていくであろう。

(朝鮮新報)

関連記事

〈特大型テロ事件〉日本の各著名人達が談話文発表

Facebook にシェア
LINEで送る