〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 66〉廉氏が権力中枢に上がれなかったのは?/種類と由来(53)
2002年05月31日 00:00 文化・歴史朱氏は稀姓の上位にあって、本貫は93を数える。
主な本貫と始祖は、陵城・朱餘慶、羅州・朱仲紹、押海・朱玄進、熊川・朱大翊、新安・朱潜、全州・朱仁で、やはり高麗の官吏が多い。
朱氏の登場は三国時代で、548年、高句麗が百済を攻めたとき、新羅は朱玲(チュ・リョン)将軍に3000の兵を与えて救援させている。
また557年には、高句麗・丸都城の長官・朱理が反乱に失敗したと記録にあり、「高麗史」には朱徳明ほか、少なからぬ朱氏が登場している。
なかでも朱餘慶(陵城)の子・朱悦は容貌魁偉な傑物で、国に重大事が起こると、まず彼の名が挙がるほどの逸材であった。逸話も多い。