“朝中関係の根本を否定し、親善の伝統を抹殺する妄動”/朝中関係に関する金哲の論評
2017年05月05日 11:28 共和国朝鮮中央通信によると、金哲の筆名で3日、「朝中関係の柱を切り倒す無謀な言動をこれ以上してはならない」と題した論評が発表された。要旨は次の通り。
近年、米国による戦争策動に怯え、隣国では分別を失った言辞が連日飛び交い、事態をさらに緊張局面へと追いやる事態となっている。
中国の公式的な立場を代弁する人民日報や環球時報がその代表例だ。同紙は最近も複数の論評で、朝鮮の核保有が自国の国家的利益に対する脅威になるとけん伝しながら、朝中関係悪化の責任を朝鮮に全面的に転嫁している。各論評は、朝鮮が中国国境から100キロも満たない場所で核実験を行いながら「東北地域の安全を脅かしている」、朝鮮が北東アジア情勢を刺激し、同地域に対する米国の「戦略的配置を強める口実を提供」しているなどとけん伝し、朝鮮の核保有に反対するのは米国と中国の共通利益であり、戦争を避けるためにも朝鮮に対する制裁を強化しなければならないと主張した。ひいては、朝中関係の主導権が自らの手にあり、朝鮮が中国との軍事的対立を願わないのであれば中朝親善と核放棄のうち、一つを選択しろという挑戦的な妄言もためらわなかった。
これは、主権国家としての朝鮮の自主的かつ合法的な権利と尊厳、最高の利益に対する重大な侵害であり、親善の長い歴史と伝統を有する隣国に対する露骨な威嚇である。