〈DS取材班〉同胞女子選手たちの挑戦/なでしこリーグ2部・南葛SC WINGS
2026年04月01日 06:30 DS取材班 スポーツ
「同胞女子サッカー選手と言えば大阪朝高出身の李誠雅選手がよく知られているが、なでしこリーグ2部でも同胞選手がプレーしていると耳にした。ぜひ紹介してほしい」ーこの依頼に応えるため、選手たちの所属クラブを訪ねた。▶︎DS(DIGITAL SINBO)取材班の特設ページは、こちらからご覧いただけます。
“背中を追い、越えていく“
現在、日本女子サッカー最上位リーグのWEリーグでは、朝鮮代表経験を持つサンフレッチェ広島レジーナの李誠雅選手(26)が存在感を高めている。一方、なでしこリーグ2部では、東京・葛飾を拠点とする南葛SC WINGSに同胞選手が所属している。現役朝大生の呉娟花選手(文学歴史学部4年)、そして金香那・金香姫選手の双子姉妹(ともに体育学部3年)だ。
愚直な姿勢で中核に
尼崎初中、神戸朝高出身の呉娟花選手は、2022年12月に南葛WINGSに加入。チーム内では在籍年数も長く、中心選手へと成長しつつある。ボランチを主戦場にしながら、サイドハーフやトップ下、さらにはセンターバックまでこなす高い戦術理解力とユーティリティ性に加え、球際での強さやハードワークも特長だ。
サッカーを始めたのは、兵庫県内の朝鮮学校の初級部低学年生たちが集い、サッカーとドッジボールを通じて絆を深める「4.24カップ」がきっかけ。初級部3年まで低学年サッカー教室でゴールキーパーを務めたが、手の負傷によりディフェンスに転向し、献身的なプレーで男子チームでも一目置かれる存在となった。

初級部5年生の頃の呉娟花選手(右)。当時から献身的なプレーが持ち味だった。
中級部では男子生徒とのフィジカルやスピードの差に直面し、「サッカーが嫌になった時期もあった」という。それでも「絶対に負けたくない」「続けていれば、いつかは」という思いが、かのじょを踏みとどまらせた。
転機となったのは、中級部時代に参加した関西トレセンや朝鮮での短期サッカー留学だった。自分より高いレベルの選手たちと出会い、「この水準に到達したい」という強い気持ちが芽生えた。朝高時代は女子サッカークラブのスペランツァ大阪U18でプレーし、技術面に磨きをかけた。
南葛WINGS加入後は社会人サッカーに適応する中で試行錯誤を重ねながら
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