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〈学美の世界 83〉大きな自分との出会い/李英心

2026年03月22日 07:00 寄稿

あたたかな日差しが春の訪れを告げ、新しい季節を感じられる。春は新しい出会いと始まり、旅立ちの季節と言われるが、学校生活を児童たちと共に過ごしていると、幾度として同じ入学式と卒業式はなく、毎年心温まり感慨深いものとなる。

民族衣装を着ての入学式は、日本各地のウリハッキョでも見られる光景だ。ウリハッキョに入学し、初めて朝鮮の言葉と文字に触れる民族教育を受けながら、たくさんの学びを得ていく児童たち。学びとは、常に自身と向き合いながら努力し続けることで、少しずつ大きな自分と出会っていくことだろう。

今回選んだ作品は、初級部1年生が初めて大きなランドセルを背負いながら、友だちと一緒にウリハッキョに入学した喜びの作品、8年後の友情を感じる作品、その間の努力を感じられる作品を選んだ。ウリハッキョで育つ児童・生徒たちを感じる作品を紹介したいと思う。

作品①「花道を歩きます」。第52回展優秀賞、東京第2初級・初1朴美星

ウリハッキョの入学式を描いた作品だ。チマ・チョゴリ、パジ・チョゴリを着た新1年生たちが制服を着た上級生と手を繋ぎながら歩いている。満面の笑みを浮かべる児童や、少し緊張した面持ちで歩く児童など、入学式での嬉しさや、どきどきしている気持ちなど、それぞれの思いが一人ひとりの顔に表れている。