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主権侵害を許すのか―問われる国際社会/エィミ・ツジモト(国際ジャーナリスト)

2026年03月05日 08:50 寄稿

 国際法と「核」をめぐる二重基準

ついに、危惧されてきた事態が現実となった。米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃である。国連安全保障理事会は2月28日、直ちに緊急会合を開いた。グテレス事務総長は双方に自制を求めたが、当事国の「弁明」による非難の応酬が始まった。

米国は今回の行動を、イランの核の脅威を未然に防ぐための措置と説明し、いわば「道義的な戦い」であると位置付け、攻撃を正当化した。しかし、主権国家に対する軍事攻撃が国際法上重大な問題をはらむことは明らかである。とりわけ、自ら核兵器を保有する米国がそれを理由に他国を攻撃する構図は、国際法の原則を揺るがすものであり、「核」をめぐる二重基準との批判を免れない。