〈記者らが記した歴史の瞬間⑦〉会えない時代につないだ絆/コロナ禍で続けた報道
2025年12月03日 09:30 歴史
さいたま市のマスク問題を連日報道した
新型コロナウイルスの世界的流行は、在日同胞社会のくらしと運動にも深刻な影響を及ぼした。人と人とが直接会うことが制限された中、本紙はどのようにして「同胞と同胞をつなぐ」役割を果たしてきたのか。コロナ禍の報道を振り返る。
2020年、世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大した。同年1月には日本で初の感染者が確認された。記憶に新しいのは、2月初旬から中旬にかけて横浜港で2週間にわたって行われた検疫だろう。船内での集団感染に加えて死者が確認されたことで、人々はこの感染症が決して遠い世界の出来事ではなく、自らの生活を脅かす深刻な脅威であることを肌で感じ始めた。そして2月下旬、日本政府はスポーツ、文化イベントの中止・延期または、規模の縮小を要請し、さらに各地の小中高校に一斉休校を求めた。
「ソーシャル・ディスタンス」「ステイホーム」「不要不急の外出自粛」「3密」――。
〈記者らが記した歴史の瞬間①〉結束と闘いの証/創刊から強制停刊、復刊へ
〈記者らが記した歴史の瞬間②〉待ち望んだ再出発の道/歓喜の渦、帰国の港で
〈記者らが記した歴史の瞬間③〉苦難の日々、途絶えさせなかった声/朝鮮各地で現地取材
〈記者らが記した歴史の瞬間④〉同胞メディアの役目果たす/震災の現場で
〈記者らが記した歴史の瞬間⑤〉念願の「全国」、記した道のり/インターハイ出場権の獲得
〈記者らが記した歴史の瞬間⑥〉勝利のその日まで/日本各地で行われた高校無償化裁判