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朝鮮新報と私・中

2025年11月05日 09:00 寄稿

朝鮮新報創刊80周年に際し、「朝鮮新報と私」をテーマとする投稿が寄せられた。日本語版の投稿を3回に分けて紹介する。

80年間の紙面を開きながら

大阪中高の移転をお祝いし、「ウリナム運動」で植樹を行いました。これは単に木を植える活動ではありません。ウリハッキョの歴史を辿り、誰が建て、誰が守ってきたのか。その「根」を見つめ直す運動でもありました。

そこで私は、過去80年間の朝鮮新報の紙面を開いてみました。

名もなき多くの人々が同胞社会を支えてきた姿に胸を打たれました。

さらに日本の知識人や文化人も登場し、日本の報道には見られない深い内容に触れることができ、ページを開く手が止まりませんでした。

80年にわたり同胞社会の軌跡を伝え続け、その記事は一次資料としても一級の価値を持っています。

旧植民地宗主国において民族教育という奇跡の営みを紡いできた同胞社会に、変わらず寄り添い続けた朝鮮新報。その存在は私たちの誇りであり、未来へと受け継ぐべき大切な遺産として、心から感謝を捧げます。

(大阪中高および大阪初級教育会理事)

 

在日朝鮮人の活躍、頼もしい

朝鮮新報を読み始めてから5年近くがたちます。福岡朝鮮歌舞団の皆様との出会いがきっかけでした。朝鮮のことをもっと知りたいと思い、購読を続けています。

朝鮮民主主義人民共和国の最新の情報、そして日本各地の朝鮮学校の近況など、楽しく読ませてもらっています。

在日朝鮮人の皆様が、民族の誇りを持ちつつ、日本で活躍されているのを知り、頼もしく感じています。

今、日本社会は、多国籍・多文化共生へと急速に変わってきています。在日朝鮮人の皆様は、その中でも先輩にあたる存在です。

朝鮮民族としての自覚を保ちつつ、日本人や外国籍の方との民間交流を大切にする。それは、お互いの理解と信頼を深め、平和な世の中を作り上げることにつながります。

日本と朝鮮との友好促進のためにも、朝鮮新報の果たす役割は大きいです。これからのさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。

(堀ノ江善仁・福岡県在住)

 

朝鮮の最新状況がよくわかる

2010年の初訪朝をきっかけに朝鮮新報の購読を始めて10数年になります。

在日朝鮮人の生活・活動・考えについて、日本では偏見に満ちた報道が多いのですが、朝鮮新報は当事者のリアルな声を多く掲載しているのでありがたいです。

2015年からは朝鮮のことをもっと知りたいと講演会を始め、すでに40回になりましたが、知りあいになった朝鮮新報の記者のみなさんには10回も登壇していただきました。

それらの方々の話は、その時々の朝鮮を理解するのに大いに役に立ちました。そして、現在の朝鮮新報の紙面(特に平壌支局発の記事)からも、劇的に変化しているといわれる朝鮮の最新状況がよく伝わってきます。

また、講演会で、その一端を話された李永徳さんの長期連載「在日発、地球行」は、朝鮮が世界でどう見られているかを知ることのできる貴重な記事で、続きを楽しみに待っています。

(平田賢一・朝鮮文化研究会)

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