朝鮮選手団の歓迎・応援に向けて/体連でアジア競技大会の準備協議会発足
2025年11月26日 14:20 スポーツ
体連の常任理事会で第20回アジア競技大会(来年9月19日~10月4日、愛知・名古屋)のための準備協議会を発足させた
在日本朝鮮人体育連合会(体連)の第24期第12次常任理事会が10月29日に行われた。常任理事会では、第20回アジア競技大会(来年9月19日~10月4日、愛知・名古屋)のための準備協議会を発足させた。
朝鮮は2020年に新型コロナウイルス流入を防ぐため国境を封鎖した後、23年の第19回アジア競技大会(中国・杭州)に初めて選手団を派遣。この大会で朝鮮選手団は金メダル11個を含む計39個のメダルを獲得した。来年のアジア競技大会は21年ぶりに日本で開催され、朝鮮は男女サッカー、ウエイトリフティング、柔道、レスリングなどの競技に大規模な選手団を派遣すると見込まれている。
体連は24年末から日本のアジア競技大会組織委員会と連携を取り、選手団の参加に関する問題などについて協議を進めてきた。9月22~26日には愛知県で行われた大会の団長会議に体連関係者が朝鮮の委任代表として参加した。
体連と愛知体協の関係者たちで構成された準備委員会は大会の実務準備とともに、同胞社会で朝鮮選手団に対する応援ムードを盛り上げるための宣伝広報を展開する。今回の常任理事会では、東京オリンピック・パラリンピックに向けて行った体連のプロジェクト「RAM HONG FLAG キャンペーン」を再稼働させ、アジア競技大会を朝鮮国旗で彩り、盛り上げることが決定された。
愛知体協では昨年から朝鮮選手団の歓迎事業を常任理事会の基本議題として定め、定期的に対策と方法を討議している。現在はカウントダウン企画や競技場案内などを通じて県内同胞への宣伝活動を行っている。

第20回アジア競技大会朝鮮大学校準備委員会が発足した
一方、10月30日には第20回アジア競技大会朝鮮大学校準備委員会が発足した。
朝大生たちは昨年始まった大会ボランティア登録に積極的に参加しており、現在、46人の学生たちが登録された。ボランティアサポーターに登録された朝大生たちは朝鮮選手団をはじめ各国選手団に対する案内活動を中心に大会運営に寄与することになる。また、朝大ではアジア競技大会に向けて企画班と広告班を設け、各種イベントを企画する予定だ。
朝大生責任者を務める曺海輝さん(体育学部3年)は「日本で大規模な朝鮮選手団を歓迎するのは、とてもうれしいことだ。選手団が快適に過ごし、競技に臨めるよう朝大生が役割を果たしていきたい」と述べた。
【在日本朝鮮人体育連合会】