覚悟や誓い示す場に/東京第4初中80周年記念行事
2025年11月02日 18:24 民族教育
記念公演の出演者たち
東京第4初中創立80周年記念事業実行委員会(以下、実行委員会)の主催のもと、10月26日に行われた同校創立80周年記念行事には、同胞や日本の友人ら1200人が参加し大きな賑わいをみせた。行事では、80年の誇らしい歴史を継ぎ、創立90、100周年へと団結して進んでいく実行委員会の覚悟が示された。
「支柱」キーワードに

中級部舞踊部の舞踊「学びの場を守り続けよう」
実行委員会は今年1月、総聯東京・足立支部の各団体や学校、教育会、アボジ会、オモニ会による「ALL足立」として発足した。
記念事業のキーワードは、朝鮮語で「支柱」を意味する「ポティムモク(버팀목)」。これは、地域同胞たちの支えとなってきた東京第4初中の存在を表すと同時に、「今度は同胞たちが支柱となって、ウリハッキョを支えよう」という決意を込めたものだ。
この9カ月間、実行委員会では記念事業について幾度も討論を重ねてきた。学校に寄せる「熱い思い」から意見がぶつかることもあったが、関係者たちは、「歴史ある東京第4初中が80周年事業を成功させることで、各地ウリハッキョの『手本』になろう」「80周年を単なるお祭りで終わらせず、今後につなげよう」といった前向きな意見を積極的に共有した。

記念行事当日は悪天候に見舞われたものの、屋外で予定されていた企画をすべて屋内で遂行。この間に培われた団結力が発揮され、行事は成果的に締めくくられた。
記念公演では、女性同盟顧問たちと男性同胞による混成重唱や、中級部1、2年生とオモニ会によるダンスなど、各世代のコラボ作品が披露された。180人の出演者による最終演目「我らのマンプンニョン!」をはじめ創作作品が堂々と披露され、拍手喝采を浴びた。
公演の責任者を務めた金和美さん(51、教育会理事、24期卒)は、「歴史の継承や世代間の絆を表現し、東京第4初中ならではのオリジナリティあふれる、何よりも同胞たちに感動と勇気を与える公演にしたいと奔走した」と振り返り、「学校を最後まで守り抜くという決意を改たにした」と述べた。

女性同盟・分会による屋台が立ち並んだ
また、創立80周年に際して、連合同窓会が30年ぶりに再建された。会長に就任した李秀康さん(54、21期卒)は、「学校への財政的な支援や、卒業生ネットワークの強化などの役割を果たせるだろう」と、連合同窓会の存在意義を語る。また、「学校は在日朝鮮人として生きる上で民族性と自尊心を育んでくれる。より多くの関心を学校に集める上でも、大きな力になりたい」とし、「任期中の2年間で組織の土台を作り、信頼のある若者たちへしっかりと引き継ぎたい」と語った。
記念式典の事業報告では、創立90周年を目標とした事業を「ポティムモクプロジェクト」と命名。同校を同胞子女たちの理想的な学びの場、立派な人材育成機関、子どもたちを安心して任せられる学校に発展させることを誓った。
実行委員会の呉顯委員長(55)は、「記念事業を通じて、同胞たちの持つ潜在力を実感した。10年、20年先の明確なロードマップを作成し、今よりもっと一生懸命に取り組んでいきたい」と力を込めた。
(朴忠信)
学校は“支柱”、全面的発展へ/東京第4初中創立80周年記念行事【動画】