朝鮮、国際サーカス芸術祭で最高賞 /ロシア・サンクトペテルブルクで
2025年10月29日 11:17 共和国 文化
ロシアでの第4回国際サーカス芸術祭でグランプリを受賞した朝鮮サーカス団(ロシア国立サーカス団HP)
朝鮮が9月11〜14日にロシア・サンクトペテルブルクで開かれた第4回国際サーカス芸術祭「Without Borders(境界なき世界)」で最高賞となるグランプリを受賞した。
今回の芸術祭には、20カ国から170人の芸術家が参加し、それぞれが伝統と革新を融合させた演目を披露。会場となったチニセリ・サーカス場は連日、満員の観客でにぎわった。
朝鮮のサーカス団は、ブランコやシーソー、水平鉄棒を組み合わせた高度なアクロバット技を披露。審査員は「(朝鮮の)躍動感あふれる演技は速く正確で、観客の目をくぎ付けにした」と高く評価した。

ロシアでの第4回国際サーカス芸術祭でグランプリを受賞した朝鮮サーカス団(ロシア国立サーカス団HP)
授賞式では、ロシア国立サーカス団のセルゲイ・ベリャコフ総裁と、ロシア人民芸術家であるボリショイ・モスクワ・サーカス団のエドガルド・ザパシュニー総監督から、朝鮮のサーカス団に栄誉あるトロフィーが授与された。
金賞はカザフスタンの平衡芸「ハサク」、ロシアのブランコ曲芸、動物ショー「アフリカ」に、銀賞はキルギスの綱渡り、中国の壺ジャグリング、ベトナムとハンガリーの空中演技に、銅賞はタンザニア、モンゴル、米国、ブラジルの演目に贈られた。
ロシア国立サーカス団のベリャコフ総裁は、「世界各国のサーカスの伝統と創造性が融合した素晴らしい舞台だった。芸術家たちが困難や偏見を越えて集まり、サーカスが人びとをつなぐ役割を果たした」と評した。
7月にモスクワで行われた「イドルー2025」世界サーカス芸術祝典で昨年に続き最高賞に輝いた朝鮮サーカスは、今回のグランプリ受賞により再び国際舞台で注目を浴びることになった。
(朝鮮新報)