東京第5初中の児童がパレード出演/江戸川区民祭り
2025年10月21日 08:00 交流 暮らし・活動
東京第5初中の児童5人が場内パレードに出演
東京都江戸川区が主催する江戸川区民祭り(12日、都立篠崎公園)のメインイベントである場内パレードに、東京第5初中の児童5人(初4)が出演した。例年、約55万人が来場する地域最大の祭りで、朝鮮舞踊を華やかに披露した。
江戸川区民祭りは、「ひろがる つながる 笑顔の輪」をキャッチフレーズに、区民同士の交流や地域コミュニティの形成、発展を目的に毎年開催されている。

民族衣装を身にまとい、踊りを披露した
江戸川同胞たちは40年以上前からこの場で、在日朝鮮人ならではの文化公演や食文化を提供し、区民との交流、親善を図ってきた。
東京第5初中の児童たちによるパレード出演も過去に度々行っており、直近では今年を含めて3年連続での出演となった。児童たちはカラフルな民族衣装を身にまとい、朝鮮の歌に合わせて踊りを披露した。沿道の来場者たちからは、温かなまなざしが向けられた。

パレードに出演した東京第5初中の児童たち
梁美優さんは、クルクルと回る振りつけをきれいに踊ることを意識したという。梁さんは、「朝鮮人として堂々と育っている姿を、たくさんの人に見てほしかった。楽しいパレードだった」と話した。

東京朝鮮歌舞団が約15年ぶりにステージを披露した
一方で、国際交流コーナーに設置されたフレンドシップステージでは、東京朝鮮歌舞団が約15年ぶりに出演。朝鮮舞踊や朝・日両国の名歌が、観客たちの喝采を呼んだ。

「総聯自慢の焼肉」は220kg分の焼肉を早期完売させた
同コーナーには、女性同盟江戸川支部が主導する屋台も出店された。朝鮮の国旗と、「総聯自慢の焼肉」と銘打った看板が高々と掲げられた屋台は、総聯支部をはじめとした50人近くの江戸川同胞たちのサポートもあり、220kgの肉を早期完売の成果で終えた。

焼肉弁当
江戸川地域商工会の金正俊会長(64)は、「1、2世たちが作り出した伝統を受け継ぎ、朝から汗を流しながらも笑顔で働く同胞たち。公演を披露した児童たちと東京朝鮮歌舞団の団員たちも含めて、民族の誇りを多くの日本の方々に見てもらえた」と笑顔で語った。
(朴忠信)