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次世代ICBM「火星砲−20」型に/朝鮮で新型固体エンジンを製作

2025年09月09日 07:00 軍事

昨年10月末に成功裏に行われた最新型ICBM「火星砲–19」型の試射(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

2日発朝鮮中央通信によると、朝鮮ミサイル総局の傘下にある化学材料総合研究院の研究所で高出力ミサイルエンジンの製作が進んでいる。

同研究所は、朝鮮労働党中央委員会第8期第9回総会(2023年12月末)が承認した国防科学核心技術開発計画に従って、炭素繊維複合材料を利用した高出力固体エンジンを製作。ここ2年間で8回にわたる地上噴出試験を通じて、エンジンの作動の信頼性と正確性を検証した。一般的に炭素繊維複合材料を使用したエンジンは、軽量で耐熱性に優れ、長距離飛行や大型弾頭の搭載を可能にするとされている。

製作中の新型固体エンジンの最大推進力は1960kN(約200トン)に達し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星砲−19」型系列と次世代のICBM「火星砲−20」型に利用される見通しだ。

朝鮮では昨年10月末に最新型ICBM「火星砲–19」型の試射が成功裏に行われた。当時、「火星砲–19」型は最大頂点高度7687.5キロまで上昇し、1001.2キロの距離を5156秒間(8556秒)飛行。この試射について報じた朝鮮中央通信は、「最終完結版のICBM『火星砲–19』型兵器システムは、朝鮮を防衛し、侵略行為を抑止するうえで第一の中核主力手段としての使命と任務を果たすことになる」と伝えた。

今回、新型固体エンジンを製作し、朝鮮の戦略ミサイル武力の強化と能力の拡大に寄与した同研究所の科学者たちには、高いクラスの国家表彰が授与される予定だ。

(朝鮮新報)

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