朝鮮半島ゆかりの史跡を巡る/第5回フィールドワーク「大津の中の朝鮮」
2025年09月30日 16:11 暮らし・活動 歴史
第5回フィールドワーク「大津の中の朝鮮」が行われた
総聯京都・左京支部文化センターと修学院分会が主催する第5回フィールドワーク「大津の中の朝鮮~朝鮮半島ゆかりの史跡巡り」が8月31日に行われ、京都、大阪をはじめとする近畿一円の同胞、日本市民ら61人が参加した。
今回のフィールドワークは、総聯京都府本部からの後援、そして「京滋こっぽんおり」からの協力のもと行われた。
フィールドワークでは、渡来人歴史館、穴太遺跡(オンドル跡)、三井寺の新羅善神堂、そして比叡山延暦寺の4カ所巡ったあと、京都中高でバーベキューも開催された。バーベキューでは京都中高吹奏楽部による演奏が披露された。

朝鮮半島ゆかりの史跡を巡った
最初の目的地である渡来人歴史館では、大澤重人専門員より古代から近代までの朝鮮半島からの渡来人の歴史を学び、次の穴太遺跡では、百済から伝わった技術と言われる穴太衆積みを今も伝承する唯一の会社である粟田建設の社長から、貴重な話を伺った。また新羅善神堂では、三井寺第164代・福家俊彦長吏が新羅との由来について語ってくれた。午後は比叡山の頂上まで登り、延暦寺で鶴喜そばを食べた。また案内役である修学院分会委員の蔡光浩さんが張保皐記念碑など周辺の記念碑について紹介した。
最高気温39度の猛暑の中行われたフィールドワークだったが、参加者たちは眼下に広がる琵琶湖の景色も堪能し、充実した一日を過ごした。
初めて参加した大阪在住の男性は、「お互いを理解しようとすることが友好的な日朝関係を構築する第一歩であることを確信した。まずは同じ社会を共有する者同士、これからも交流を続けていきたい」と語った。
京都初級の金志成教員は、「朝鮮と日本の歴史的関係について、より深く知ることができた。今度は生徒たちも連れていきたい」とし、「バーベキューでは日本学校の教員とも交流を深めることができた。この縁をこれからも大切にしていきたい」と話した。
修学院分会の金秀男分会長は、「今後も同胞たちに喜んでもらえる行事や文化教室をどんどん企画していきたい」と抱負を述べた。
【総聯左京支部文化センター、修学院分会】