国の発展支える人材育成へ／朝鮮の多言語教育

平壌外国語学院では一般科目を外国語で行うほか、２つの外国語を専攻する方式も導入している。

朝鮮では近年、多言語教育がこれまでになく重視されている。複数の外国語を自在に操れる人材の輩出は、国際舞台での活躍だけでなく、科学技術や観光産業の発展を支える基盤づくりにもなる。国内の教育機関は、さまざまな試みを通じて実践的な語学力の強化に努めている。

現場で高まる学習熱

朝鮮の多言語教育をリードしているのは、平壌外国語大学のような専門大学だけではない。例えば、観光分野の専門家を育成する平壌観光大学でも目覚ましい成果が生まれている。

同大学のほとんどの学生は普通教育段階で外国語の専門教育を受けていない。しかし、大学はさまざまな方法論を駆使して多言語教育を推進してきた。とりわけ毎月行う外国語発表会は学生のモチベーションを大きく高める場となっている。