米韓合同軍事演習を糾弾/努光鉄国防相が談話
2025年08月21日 13:09 対外・国際朝鮮中央通信によると、努光鉄国防相が10日、大規模な米韓合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」(18~28日)の実施に先立ち、米韓の挑発行為を強く糾弾する談話を発表した。
近年、米韓合同軍事演習の規模と強度、挑発性は拡大の一途をたどってきた。今回は在韓米軍と韓国軍を主体とし、域外から米海兵遠征軍や国連軍司令部加盟国の軍隊が参加するだけでなく、韓国全域の4千余の機関と団体、合計58万余人が合流。各種野外機動訓練の回数も過去最多水準に達している。
努光鉄国防相は談話で、「朝鮮との軍事的対決の立場を露わにし、朝鮮半島と地域の安保環境に再び深刻な挑戦をもたらしている米韓の挑発行為を強く糾弾」。また、「朝鮮に対する武力示威は、米韓の安全保障をより不安定な状況に陥れる逆効果をもたらす」と述べた。
努光鉄国防相は、「力の見地から見て各敵国の攻撃行為を抑止し、軍事的挑発に対応し、国家の安全と地域の平和を守るのは、朝鮮武力の絶対の使命」だとし、「朝鮮武力は断固たる対応態勢で米韓の戦争演習騒動に備え、いかなる挑発行為に対しても自衛権レベルの主権的権利を行使する」と警告を送った。
20日発朝鮮中央通信は、「米韓合同軍事演習は、敵はやはり敵だという認識を刻みつけるだけだ」と題した論評を配信した。
論評は、今回、野外機動演習の一部が9月に延期されるようになったが、米韓連合訓練計画に反映された基本演習内容はすべて強行され、韓国軍単独の訓練が調整されるだけだと、敵の欺瞞的な手法を指摘。「米国の対朝鮮敵視政策が少しも変わらなかったのはもちろん、朝鮮を『主敵』とし、わが国土を自らの領土と憲法に明記し、『吸収統一』を夢見ている韓国の野望はなおさらだ」とし、「朝鮮に反対する敵対的実体が変わらない以上、敵対国家の軍事的挑発に対する朝鮮武力の対応意思にいささかの変化もありえない」と述べた。
(朝鮮新報)