自主の力、自尊の念を胸に／祖国解放80年を盛大に祝賀、金正恩総書記が演説

凱旋門広場で祖国解放80年を盛大に祝った。（朝鮮中央通信＝朝鮮通信）

朝鮮で祖国解放80年を盛大に祝った。14日には、金正恩総書記の参席のもと、慶祝大会と芸術公演が平壌で行われた。金正恩総書記は同日、錦繍山太陽宮殿、大城山革命烈士陵を訪問し、ロシア国家会議議長と接見。15日には、解放塔を訪問し、祖国解放80周年に際して訪朝したロシアの芸術家たちによる慶祝公演を観覧した。

朝ロ団結の舞台広げ

金正恩総書記の参席のもと14日に行われた慶祝大会では、最高人民会議常任委員会の崔竜海委員長が祝辞を述べ、ロシア国家会議のヴャチェスラフ・ヴォロージン議長が発言、プーチン大統領の祝賀書簡を代読した。

金正恩総書記が祖国解放80周年に際し演説した。

金正恩総書記が祖国解放80周年に際し演説した。（朝鮮中央通信＝朝鮮通信）

総書記は、わが国家新生と発展の道程を振り返る慶祝の今日は、数十年の抗争史とともに、80年つないできた新しい朝鮮の歴史が尊厳と栄誉の絶頂にいかに位置づけられるようになったかを振り返る総括であるとし、朝鮮人民が自主的尊厳を取り戻した祖国解放偉業の性格と政治的意義について述べた。

金正恩総書記は、厳しい各年代に、政治も経済も国防も自分の方式で建設してきた富国強兵史には、自主路線の生命力とともに、たとえ命は捨てようとも自尊は捨てないという朝鮮人民特有の強靭さが記されているとし、自らの方式で隆盛と繁栄を建設していることこそが朝鮮人民固有の誇りだと言及。その力と誇りとともに朝鮮は、自主と正義、尊厳と平和を守り抜く強力な砦として、帝国主義の専横と強権をはねのけ、人類の解放に無視することのできない貢献をしていると述べた。

金正恩総書記は、今日の国際舞台では甚大な破壊と犠牲の代価として勝ち取った世界反ファシズム戦争と民族解放闘争の結果を抹消し、覆そうとする危険な行為が公然と繰り広げられていると指摘。絶え間ない戦争と恐喝政策によって欧州とアジア、ひいては全世界を右傾化、一極化しようとする策動を粉砕するのは、平和を愛し、正義に忠実な国と人民が進んで引き受けるべき歴史的任務であり、それは進歩的陣営の強力な連帯と共同の闘争を求めていると言及した。そのうえで、朝鮮とロシアは国の尊厳と主権、世界の平和と安定のための闘争の同じ塹壕で再び正義の歴史を創造しているとし、わが党と政府は今後も、自主と正義のために時代と歴史が付与した使命に忠実であり、この道程で兄弟的な両国人民はいつも勝利者の偉大な名声をともに轟かせていくと述べた。

慶祝大会は、「インターナショナル」の奏楽で終わった。

人気歌手シャーマンもロシア芸術使節の公演に出演した。（朝鮮中央通信＝朝鮮通信）

同日、平壌の凱旋門広場で行われた芸術公演では、航空陸戦兵による集団降下技巧につづき、領袖頌歌と革命歌謡などの多彩なレパートリーが披露された。また、ロシアの使節たちのために用意されたロシア歌謡メドレーが舞台に上がり、フィナーレではロシア連邦の国歌が歌われた。

15日には、ロシア芸術使節の公演が平壌体育館で行われた。公演には、ロシアの人気歌手シャーマンをはじめとしたロシアの芸能人、国防省所属戦略ロケット軍の「赤い星」協奏団、航空陸戦軍協奏団が出演した。

舞台には、大祖国戦争をテーマとした歌謡メドレーやロシア軍歌をはじめ、多彩な演目が披露された。

(朝鮮新報)