日本の「防衛白書」を非難/朝鮮外務省日本研究所政策室長が談話
2025年07月23日 13:05 軍事朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省日本研究所政策室長が17日談話を発表し、日本の「防衛白書」は再侵略を目指す戦争シナリオだと非難した。
日本防衛省は、「2025年防衛白書」を発表し、そこで朝鮮をはじめ中国とロシアの軍事力強化措置について「差し迫った脅威」とした。
政策室長は、「これは、列島全域を米国の覇権志向的なインド太平洋戦略を実現するための軍事前哨基地、兵站基地として提供し、地域情勢の激化をエスカレートさせている威嚇的実体を隠し、無分別な軍事大国化策動を合理化しようとする破廉恥な詭弁に過ぎない」と非難した。
政策室長は、「近年、日本が『国家安全保障戦略』を改定して先制攻撃能力の保有を公式化したのに続き、その実現のために外国産長射程ミサイルの購入とともに国産長射程ミサイルの開発にも拍車をかけていることは周知の事実」だと強調。「戦犯国の日本が他国の主権領域に対する先制攻撃能力の保有を公開的に宣言したことに続いて、列島の範囲をはるかに越える作戦半径を持つ長射程打撃手段を手に入れようとするのは、地域はもちろん、世界の平和と安全を蹂躙して破壊し、地域情勢を一触即発の状況へ追い込む危険極まりない企みだ」と指摘した。
また、「これまで国際社会で『専守防衛』の原則を掲げ『平和国家』のように振舞ってきた日本が遠距離打撃能力、領域横断作戦能力など侵略戦争遂行能力の構築に血眼になっているのは、単に『周辺地域情勢の緊張』に伴う受動的かつ臨時的な対応措置ではなく、敗北直後から戦略的目標に掲げてしつこく長期的に追求してきた軍事政策方針である」と言及。「現在の事態発展は、朝鮮の核戦争抑止力強化の努力こそ、全地球的範囲で露骨になっている米国とその同盟勢力の挑発を強力に制圧し、地域の戦略的均衡と安定を維持するのに必要な寄与になることを改めて実証している」と述べた。
政策室長は、「日本の防衛白書は、再侵略野望を実現するための戦争シナリオであり、地域の平和と安全を重大に脅かす軍事大国化は絶対に許されない」としたうえで、「地域と国際社会は日々無謀に変化する日本の軍事大国化野望に警戒を強め、これに断固反対し、排撃すべきだ」と主張した。
(朝鮮新報)