70周年に向けた運動に拍車を/朝青広島が平和学習と交流会を企画
2025年07月20日 09:00 在日同胞各地から110人が参加
朝青広島県本部が主催する「ウリ青春サミットin広島」が5日、広島市内で行われた。ここに朝青中央の李光日委員長、朝青広島県本部の李成樹副委員長をはじめとする朝青員ら110人が参加した。
「ウリ民族フォーラム2025 in広島」の前日に行われたこの企画は、朝青結成70周年を輝かせる大衆運動に拍車をかけるきっかけにし、各地の朝青員の団結力を高める目的のもと、平和学習フィールドワークと交流会の2本立てで構成された。
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平和学習は、フォーラム実行委員会の研究チームが6月に行ったフィールドワークのルートを基本に行われた。
原爆ドーム前に集合した参加者たちは、広島平和記念公園内を巡りながら、朝鮮人被爆者の存在を排除するなどアジア諸国への加害に対する反省の無さ、それが広島県が掲げる「平和」と矛盾していることへの考えを深めた。
その後に行われた交流会には広島、岡山、愛媛、香川、山口、福岡、大分、京都、滋賀、奈良、愛知、三重、東京、西東京の朝青員らが参加。権潤吾さん(26、朝青広島・北支部組織部長)と金友麻さん(28、朝青広島・東支部日校対策部長)が司会を務め、李成樹副委員長が乾杯の音頭をとった。李光日委員長によるあいさつがあった後、広島の名産品などが賞品として用意されたビンゴゲームが行われた。

同年代の朝青員たちで交流を深めた
熊本出身の朱鮮美さん(29、朝青広島)は、一等のカタログギフト一万円分に当選した喜びを語りながら「フィールドワークを通じて広島同胞の歴史、在日の被害の歴史を学べた一方で、こうした交流会で各地の朝青員と活発に交流できてよかった」と話した。
「被爆の歴史があるからこその熱を感じた」という金柊基さん(20、朝青西東京)は「広島の同胞たちは被爆と差別という二重の苦しみのなかで闘ってきたことを知れた」とフィールドワークを振り返る。金さんは「(交流会では)自分と違う境遇の中で活動している経験を聞けて新鮮な感覚だったし、いい刺激になった」と語った。
朝銀西信用組合に務める李晟柱さん(28、九州支部青年部・委員長)は「各地から100人以上の朝青員が参加して仲良さげに盛り上がる姿を見ると、朝青の繋がりの強さを感じる」と語る。また、7月27日に行われる朝青九州の一大イベント「ALL KYU ONE FES」の実行委員会副委員長として準備に勤しんでいる李さんは「(フェスを)南九州地域も巻き込んで一丸となるきっかけにしようとしている。今回の交流会のようにたくさんの朝青員を呼び込んで繋がりを強めたい」と力を込めた。
朝青三重県本部の兪竜浩委員長は「フォーラムの前日にこれほどの朝青員が集まるということはなかなかない。地域ごとに刺激をもらいあった良いイベントになったはずだ」とし「9月21日の朝青結成70周年行事(東京)にひとりでも多くの青年たちが参加できるようにしたい」と語った。
(高晟州)