愛校心を一つに盛大な行事を/東京第4初中創立80周年に向け
2025年06月27日 09:33 暮らし・活動東京第4初中創立80周年に向けて、総聯東京・足立支部の団体、同胞、保護者、卒業生らが「ALL足立」で記念事業に励んでいる。今年1月に発足した学校創立80周年記念事業実行委員会は、10月26日に同校で式典と公演、フェスタなど盛大な記念行事を催し、教育環境設備の拡充、連合同窓会の活性化などの事業も同時進行している。
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東京第4初中創立80周年記念事業実行委員会第3回会議のようす
実行委第3回会議が19日夕、同校図書室で行われた。
約30人の関係者が集まった会議では、行事部(公演班、売店班)、宣伝広報部、財政部、教育施設改修部、連合同窓会部の各セクションから、4月の実行委第2回会議以後の活動報告があり、今後の事業について討議された。
会議では記念事業の準備が着実に進んでいることが確認され、行事の成功のため公演の練習と動員に引き続き力を入れていこうとの呼びかけがあった。
会議が行われている最中にも、校内には公演出演者たちの歌声が響いていた。声楽と舞踊の練習が週1回行われているという。

歌の練習に励む公演出演者たち

舞踊の練習に励む公演出演者たち
東京第4初中は8・15祖国解放から1カ月も経たない1945年9月13日に創立した。日本各地の朝鮮学校の中で最も歴史ある学校という自負を足立同胞たちは抱いていると、総聯足立支部の姜明秀委員長はいう。
荒川の土手付近にあった校舎を現在の場所に移し、新校舎が竣工したのは1984年9月だった。当時、竣工式で演説した総聯中央の李珍珪第1副議長は、美しい黄土色のレンガに包まれた新校舎について「そん色のない一等級の建物」だと賛辞を送り、近隣住民は、日本学校でも類例を見ないモダンな校舎を羨望の眼差しで見たという。
今回の学校創立80周年記念事業は、このように誇り高い学校をさらに魅力ある学校にするため、同胞たちの愛校心をもう一度呼び起こす契機となる。

各部会で論議を深めている(連合同窓会部)

各部会で論議を深めている(教育施設改修部)
関係者たちが掲げているスローガンは「ウリハッキョは私たちの支柱(버팀목)」だ。
記念事業実行委員会の呉顯委員長(55、総聯支部副委員長、教育会常任理事)は「ウリハッキョは同胞たち、同胞社会の支柱のような存在だったが、記念事業をきっかけに、今度は私たちがウリハッキョの支柱になろう、同胞同士も互いに支え合おうという思いを込めた」としながら、「状況は厳しいが、いま踏ん張って、学校創立90周年、100周年に向けてしっかりと前進しなければならない。現状を分析して論議を重ね、前進するための方途を探して実践していくきっかけを作っていきたい」と意気込みを語った。
実行委第4回会議は8月頃に行う予定だ。
(姜イルク)