25年度第1回女性同盟セセデ学習会/朝大とオンライン会場で
2025年05月04日 09:00 在日同胞総聯の歴史、存在意義を学ぶ

女性同盟中央が主催するセセデ学習会の今年度初回が朝大とオンラインで行われた
2025年度第1回目の女性同盟セセデ(新世代)学習会(主催=女性同盟中央)が26日、朝鮮大学校(小平市)と各地域のオンライン会場で行われた。142人の女性同盟役員が、対面会場と18の本部が設けたオンライン会場を訪れた。
セセデの役割高め

学習会では討論も行った
女性同盟中央が運営するセセデ学習会は、組織の中心となるセセデ役員たちの役割を高めることを目的に年に数回行われる。学習会は各地の本部、支部役員やオモニ会、各種サークルの責任者をはじめ40代以下の役員たちを網羅し、講演や討論を通じた学びの場となっている。
今年度の初回となったこの日の学習会では、朝鮮大学校の李柄輝教授が「総聯結成70周年に際して~総聯はどのような組織で、在日同胞たちにとってどのような存在か」というテーマで講演を行った。李教授は内容を、①路線転換方針に沿った総聯の結成について、②総聯の「8大綱領」について、③総聯が同胞社会にもたらしたもの、の3つに分けてレクチャーした。
講演では、在日朝鮮人団体の系譜や在日朝鮮人運動の変遷について、祖国解放(1945年8月15日)後の在日本朝鮮人連盟結成(同年10月15日)や朝鮮民主主義人民共和国の創建(48年9月9日)、朝鮮戦争など歴史的、政治的背景を踏まえながら解説した。李教授は総聯の歩みを振り返りながら、「組織の核が丈夫であれば、運動の幅が広がり、組織全体の力量が高まる。活動の先頭に立つ人々の存在は、総聯における生命線だ」と強調した。
質疑応答では、各会場から講師への質問が積極的に集まった。講演後、各会場で討論会、感想共有などが行われた。
第2回目の学習会は7月12日に予定されている。
学習の重要性

感想を共有し合う参加者たち
朝大の会場で参加した徐梨華さん(女性同盟西東京東部支部・子育て支援部副部長、40)は、「総聯の歴史から、志を共にする人たちと手を取り合えば、大きな目標も達成できるということを学んだ。組織の中核を担う存在が必要であるという話が強く印象に残った」と感想を話す。また、「自分の考えを他の人と共有する場があることで、運動や活動の方向性、目標を共に定め、実践に移すことができると痛感した。今後、地域でも学びの場を設けられたら」とし、「子育て、ひいては民族教育支援をはじめ同胞社会のためにこの世代の女性たちがどのような役割を担えるか模索して行きたい」と今後の活動への抱負を語った。
その他の会場の参加者たちも、「歴史学習は自分の芯を強固にするという意味でもとても重要であると学んだ」、「学習後、地域でよりいっそう結束して頑張ろうと盛り上がった」、「今日学んだ総聯の歴史を同胞たちに伝えていきたい」と感想を語った。
(朴忠信)