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〈在日発、地球行・第4弾 14〉政権崩壊後に進む「再編」の陰で/シリア

2025年05月30日 08:00 在日発、地球行

過去の連載記事はこちらから▶︎ 在日発、地球行・▶︎〈第1弾〉▶︎〈第2弾〉▶︎〈第3弾〉

正式名称:シリア・アラブ共和国。首都:ダマスカス。人口:約2350万人(2023年時点)。面積:約18.5万㎢(朝鮮の約1.5倍)。言語:アラビア語。民族:アラブ人約75%、クルド人約10%、アルメニア人等その他約15%。渡航方法:シリア旅行はツアー参加でのみ可能。渡航前に現地の旅行会社に連絡し、事前に国境警備許可番号を取得する必要あり。朝鮮籍の筆者はヨルダンから陸路で国境越え、国境でビザ取得(248月時点)。

友誼の地で消されゆく記憶

かつてシリアでは、反帝自主の闘争のなかで育まれた朝鮮との連帯の証が、日常の風景の中に存在していた。

朝鮮が全面的に建設を担った歴史博物館や団地、金日成主席の名を冠した小路や公園、朝鮮籍へのビザ無料政策、そして人々の口から自然に語られた歓迎と共感の言葉。しかし、友好の証の数々は静かに姿を消しつつある。

朝鮮が建設を担ったダマスカスの歴史博物館「十月戦争パノラマ」。友人から送られてきた写真を見ると、ハフェズ・アサド元大統領の銅像が破壊されていた。(今年4月撮影)

訪問からわずか4ヵ月後の昨年12月末、アサド政権は崩壊した。現地で出会った人々に連絡したところ、

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