事実がそこに~各地に佇む朝鮮人犠牲者追悼碑~ 大和海軍航空隊大和基地跡について(説明板)
2025年05月02日 09:00 歴史【所在地】 奈良県天理市遠田町
【設置日】 1995年8月
【設置者】 天理市・天理市教育委員会
1943年秋ごろから始まったとされる「大和海軍航空隊大和基地」の建設には朝鮮人が強制連行され、併設する「慰安所」には朝鮮人女性が連行された。1970年代から防衛省戦史資料室の資料や関係者、強制連行被害者などから聞き取りを行いその史実を明らかにしてきた。戦後50年にあたる1995年に歴史や人権学習に役立てたいという意向で、この史実を明記した説明板が市と市教育委員会の手によって設置された。
しかし2014年4月18日、戦後70年を目前に「いわゆる『強制性』の点も含め市および市教育委員会の公式見解と解される掲示は適当ではない」と、設置者の手によって突如撤去された。「天理・柳本飛行場跡の説明板撤去について考える会」などは説明板の再設置を求める署名活動を行っている。
(朝鮮新報)