育児を学びながら子どもと笑顔に/「子育てマダン」京都初級で開催
2025年05月24日 12:00 民族教育
「子育てマダン」が京都初級で開催された
女性同盟京都府本部・子育て支援部が主催する「子育てマダン」が17日、京都初級で行われた。ここに7人の子どもと母親、スタッフ10人が参加した。
はじめに、京都初級学区の金栄恵責任者(伏見支部・子育て支援部長)が開会のあいさつをし、「この場が子どもとオンマが共に笑顔になれる空間、広場になれば幸いだ」と述べた。
1部では「みんなの関心事『あれこれ』プチセミナー」が行われた。セミナーは、事前に参加者たちに実施したリサーチを基に「今、知りたいこと」としてあがった▼食育▼扶養内パートの「年収の壁」▼ウリハッキョアップデートの3つをテーマにした。
食育セミナーでは、京都第2初級で保健室ボランティアをしている岩田朝子さんが講師を務めた。岩田さんは味噌の効能を解説しながら、実際に栄養バランスのとれた味噌汁作りを実演した。参加者たちは、ニンジン、タマネギ、小松菜、しめじ、豆腐、油揚げが入った具沢山の味噌汁を実食。みなが「おいしい!」と感嘆しながら味わい、食育の大切さを実感した。
「年収の壁」セミナーでは伏見地域商工会の河汪彦総務部長が講師を務めた。京都初級付属幼稚班の保護者である河さんは、子育て世代のひとりとして、また同胞企業をサポートする商工会の活動家として培ったスキルを活かしながら、身近で分かりやすく解説した。
最後に「ウリハッキョアップデート」をテーマに女性同盟本部の鄭英姫副委員長が、府内3校をカラフルなフリップと、学校紹介動画を見せながら解説。続いて、京都初級の金成哲校長が学校の教育目標について説明した。
2部では、親子で楽しむ「プチリトミック」、パネルシアター、制作あそびが行われた。参加者たちはリトミックで、スタッフたちが共に腕を動かし、全身で動物の動きを真似るなど、楽しい時間を過ごした。パネルシアター「カレーライス」では、軽快な歌に合わせ、パネルでカレーが完成される様子に、目をキラキラ輝かせながら口ずさみ、「わあ!」という歓声をあげた。最後に、制作あそびで作った紙コップ製「カエル」を手に記念写真を撮った。
進行を務めた金栄恵さんが閉会のあいさつをし、イベントを締めくくった。
成功裏に終わった今回のイベントは、地域商工会の活動家と朝鮮学校を支援する日本市民の力を合わせたことで、新たな形で民族教育の魅力を発信した意義深いきっかけになった。
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女性同盟京都・子育て支援部は、民族教育で育んできた先代からのバトンを次世代に継いでいくために11月22日に第14回オモニ大会「オモニフォーラム2025~KYOTO~」を開催する予定だ。現在、大会を成功させるために、府内3校のオモニ会が力を合わせ、準備に邁進している。また、6月7日には大会実行委員会の発足会が行われる。
【女性同盟京都】
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