〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです!58〉自転車事故について
2025年05月18日 07:00 寄稿近年、自転車の運転者が自動車や歩行者、自転車同士で接触する「自転車事故」が多発しており、自転車運転中に携帯電話を操作する「ながら運転」の罰則が強化されています。また、加害者に数千万円もの高額の損害賠償が命じられた裁判例もあります。日常の中で誰もが自転車事故の加害者、被害者になってしまう危険があります。もしも自転車事故が起きた場合に、おさえておくべきポイントを解説します。
Q. 自転車事故が起きた場合、警察に届け出る必要はありますか?
自転車は免許がなくても気軽に乗れるため、警察にまで通報する必要がないと思われている方もいるかも知れません。しかし、道路交通法上、自転車は軽車両に該当するため、自転車事故であっても警察に通報する義務があります。
道交法72条1項では、交通事故を起こした際には、警察に通報する義務があることが規定されており(報告義務)、これは自転車事故でも適用されます。また、交通事故により負傷者がいる場合には、負傷者を救護する義務も規定されています(救護義務)。
警察に届け出をしておかないと、